以前からレコードとカセットテープの音源をデジタル化したいと思いつつ果たせぬまま
現在に至っていました。
先日、フリーのサウンド編集ソフト「Audacity」を使ってカセットテープの音楽を
パソコンに取り込みデジタル化が実現できました。
「Audacity」ソフトの操作練習としてまず行ったのはカセットテープのデジタル化でした。
手っ取り早くやろうと年代物のCDラジカセとiMacを手持ちのケーブルで接続して
実行したところ問題なく取り込みができました。
年代物のCDラジカセですが、機能、性能面は現在販売されているラジカセよりずっと上です。
手持ちのカセットテープは全てドルビーノイズリダクションを使用して録音したものばかりなので
ドルビーノイズリダクション機能があるこのラジカセは今では貴重な存在です。
昨日は朝から雨が降り続く天候だったのでアナログ音源のデジタル化に取り組みました。
ラジカセでうまく取り込みができたので、音質を求めてとうちゃんのメインオーディオコンポの
カセットデッキで取り込むことにしました。
ところが、早送り、高速の巻き戻しは動作するものの再生するとすぐに止まってしまいます。
以前からこの問題は出ていて、何回か再生ボタンを押すうちに動き出しその後は止まることなく
再生できていました。
しかし、昨日は一旦動き出したもののしばらくして止まってしまい、その後は2度と再生走行を
することは有りませんでした。
オーディオコンポの中では一番若い(購入は昭和62年前後だったかな)のに昇天するのが早いよ〜
今後のカセットテープのデジタル化はそろそろ30歳を迎えるこのCDラジカセが頼みの綱です。
カセットデッキが使えなくなったのでレコードの音源取り込みに変更、プリメインアンプ
(40歳)のラインアウト端子にケーブルを接続。
山水電気は消滅しても製品はまだ生きているぞ〜、ここにいるぞ〜〜。
山水のプリメインアンプと同時に揃えたビクターのレコードプレーヤーもまだ現役です。
レコードは「ブラーザーズ・フォー」をセット。
久しぶりにプリメインアンプとiMacのドッキング。
ヤマハのスピーカー、1000モニもまだ現役です(同じく40歳)。
「Audacity」の録音ボタンをポチッとしたら片面が終わるまで後は聴きながら待つだけです。
マリララが元気な頃はレコードプレーヤーの横に何度かお座りさせたものです。
そこでルルリラを呼びました。
初めて見るレコードプレーヤーにリラは興味を示したので、恐る恐るカバーを開けたところ
覗き込んだだけでした。
もう少し頭を傾ければビクター犬なんだけど ・・・
そうこうしているうちにレコードの両面を取り込んだので、ついでにもう1枚取り込みました。
パソコンに取り込んだら次は各曲への分割です。
分割は前回のカセットテープで実行済みなのですんなり終わりました。
今回、2枚目のレコードはプチッというスクラッチノイズが目立ち、一番酷かった曲は6回
連続で盛大に出ました。
その曲の波形を示します(上が左、下が右の音源波形です)。
2分30秒過ぎから等間隔で6回ヒゲが出ています。
同一箇所のキズが原因です。
2分27秒から2分47秒の間を拡大表示。
1つ目のところを更に拡大。
時間軸で見るとノイズの発生源は0.02秒の時間幅であることが分かります。
サウンド編集ソフトを謳っているからには「Audacity」にもノイズの除去機能があるはずと
それについてネットで勉強してみると実に簡単。
ノイズの消したいところを選択して「エフェクト」のメニューから「修復」を選択するだけです。
結果は ・・・ おぅ、消えた!!
同様に2番めの波形を見ると完全に振り切れのレベルです。
これも「エフェクト」のメニューの「修復」でこの通りノイズは大幅に低減。
この修復作業は選択幅が広いと「Audacity」に怒られます。
修復してすぐに再生できるので確認も簡単、気に入らなければすぐにやり直せます。
複数トラックを入力、表示できるので6箇所のノイズを消したものと修正前のオリジナルを
比較するのも簡単です。
修復後を聴いた結果は盛大なプチッ音が消えて、知らない人が聞けばノイズがあったことに
気が付かないと思います。
ただし、1箇所やり過ぎて聴いてみるとわずかな無音区間が発生しました。
結果的には程々に抑えたほうが不自然に感じません。
ごく小さなスクラッチノイズはレコードの味わいと寛容に割り切りましょう。
この2日間で2枚のLPレコードをデジタル化してCD−R に収録。
レコードでは一度ついたキズは直せず諦めるしかありません。
でも、デジタル化した音源は修復作業ができることがわかりました。
サウンド編集はレコードのスクラッチノイズの除去ができれば十分です。
少しのネット検索で「Audacity」を選びましたが操作性もよく結構気に入りました。
今後も「Audacity」でレコードとカセットテープのデジタル化を勧めていきます。
とうちゃんが編集作業に入ると熱中してしまうのでルルリラは遊んでもらえず不満かも ・・・
マリララを乗せた時が懐かしいなぁ ・・・
代が変わって今はルルとリラが生活に潤いをもたらしてくれています。