JR東日本(信越本線:横川~軽井沢駅 廃線区間) | キャバリア マリーとララ ララとルル ルルとリラ

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とうちゃんのロードバイク走行記録を中心にしたブログです。

かつて信越本線は群馬県高崎市から長野駅、直江津駅を経て新潟駅に至る路線でしたが
1997年の長野新幹線の開業に伴い横川駅~軽井沢駅間が廃止されました。

この廃線区間は国道18号線の旧道(横川~碓氷峠間)と並ぶように線路が敷かれて
いたので、道路からその遺構を見ることができます。
もっとも遺構といってもトンネルと橋梁がほとんどです。

今回の駅めぐりは駅の撮影が目的ではなく、碓氷旧道ヒルクライムのついでに撮った
ものです。(遺構については「自転車散歩」で2013年5月2日に掲載した記事の
ほうがちょっぴり多いです)

横川駅の手前で列車に遭遇。
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群馬県側の終点横川駅です。
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横川駅を後にして碓氷旧道に入りしばらく進むと第3橋梁に到着します。
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1893年(明治26年)に竣工、1963年に新線が建設されるまで使用され
ました。
現在、旧線跡は横川駅から遊歩道として整備されていて第3橋梁も歩いて渡れます。
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第5橋梁も道路際にあります。
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そして第6橋梁
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トンネルもいくつか道路横にその口を開けているのですが撮影は割愛。

横川駅から6kmほど上ると熊ノ平駅の看板があります。
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とうちゃん、ロードバイクをかついで階段を上ります。
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階段を上りきると熊ノ平駅が現れます。
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当初横川駅~軽井沢駅間には信号所など3カ所ががあるのみで駅はありませんでした。
ところが、1893年(明治26年)熊ノ平に給水給炭所として設置された施設が
1906年(明治39年)に駅に昇格して横川~軽井沢間の唯一の駅、熊ノ平駅が
誕生しました。
1937年(昭和12年)には変電所も設置されたのですが昭和42年に信号所に
降格となりました。
熊ノ平駅は給水給炭所から信号所、そして駅になり再び信号所に戻って廃止となる
数奇な運命をたどった駅であります。

また、大正7年に貨物列車のブレーキが効かず10カ所のトンネルを通過した後
駅構内で脱線転覆するという大事故があり、昭和25年には降雨による大規模崩落が
発生した大惨事の歴史を持つ駅でもあります。

そういう歴史を知って廃駅となった熊ノ平駅を見ると自然と頭が下がります。
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横川方面には4つのトンネルが見えます。
4つ同時に撮影できなくてとりあえず左側の3つ。
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そして右側の2つ、右から2つ目は遊歩道となっています。
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左側の2つは新線用のもので、右側の2つはアプト式時代のものだそうです。
横川駅から続いてきた遊歩道はここ熊ノ平駅で終わりとなります。

軽井沢方面には3つのトンネルがあります。
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熊ノ平駅構内に残された線路は真っ赤に錆びて、夏草に覆われた跡が物悲しさを語るかの
ようです。
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開設以来104年、廃止となって16年、遊歩道の最終地と生き残れたのがせめてもの
慰めでしょうか。

碓氷峠を上りきり少し下れば軽井沢駅。
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現在はJR東日本の北陸新幹線(長野新幹線)、しなの鉄道の駅となっています。