議論の結果の中間報告です。

    トリチウムの海洋投棄について     

 

 先日、福島第1原子力発電所のデブリ冷却水のALPS処理水の海洋投棄の問題につき、意見を述べました。

 私の意見は、経済産業省、IAEA(国際原子力機関)のホームページなどの第一次資料を基に、わかりやすい図面として、テレビの番組の動画を、静止画にしたものを使用しました。エビデンスは、これら資料です。

     

      https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/hairo_osensui

 

     

     https://www.iaea.org/sites/default/files/report_1_

 こうした資料を基にして、福島第1原発のデブリ冷却後の放射線汚染水をALPSで放射性物質を除去し、完全に除去しきれないトリチウムを含んだ「処理水」を国際基準に照らし問題のないレベルにしたものを海中に投棄するのだから、問題は無い、これを、根拠無しに「危険だ、安心できない」と声高に主張し続けることは、この地域の漁業者などへの「風評被害」を与える原因になるものであり、加害者の行為になる・・・というものでした。

 この傍証として、

  1 今回投棄されるトリチウムの量は、いつまでも声高に反対している、韓国の野党、中国の2国の原子力発電所の4〜6分の1であり、両国に反対される理由はない。

  2 トリチウムは、自然界に存在する物質であり、今回投棄される量は、自然に発生する分の0.03%にすぎない。

  3 トリチウムの透過力は、レントゲンなどよりはるかに弱く、紙や皮膚を透過できず、万一体内に入っても、半減期は、10日である。

そして、国家規模で不満を述べているのは中国と韓国に過ぎず、IAEAの調査団には、これらの国の科学者、研究者も加わっており、公式に反対意見は出されていない。

     

     

    https://www.meti.go.jp/.../01/20230104001/20230104001.html

こういう論考に対して、「海洋投棄反対論者」から、次のような反論がありました。「単純に各国のトリチウムの排出量と比較して、低いレベルと言っているが、他の国の廃棄水は、通常運転によるもので、福島のようにデブリに触れたものはない。デブリに触れた以上、ALPSで除去できない放射性物質が残っていることは明白だ」

放射性物質にも、「良いもの」「悪いもの」があるという論理ですね。それで、私は、「福島の処理水に、トリチウム以外の放射性物質が含まれている」というエビデンスはありますか?とお聞きすると、東電の資料にある、最近もどんどん資料が追加されている・・・とのお答えだったので、「寡聞にして知らないので、URLをお教え下さい」とお願いしていますが、回答はありません。

この間、ネットだけでなく地上波でも、中国の研究者が「福島の危険性は、中国の8分の1だから心配ない」という研究結果を提出したところ、直ちにネット上から消されたとか、韓国の放射能の権威が、以前は、海流の関係で、福島の放射能が韓国まで来るのには5年掛かるし、その頃には完全に無害になっていると言ったのに、今、野党に言われて韓国近海の魚も危険だと言い出し、韓国の深海漁業は壊滅したとして損害賠償訴訟を起こしたことを報じています。

 反対論には、科学的根拠はなく、漁業者を困らせるだけだと思うのですが、いかがでしょう?