チリ再6:封筒を運ぶ
2002年ー2007年にバイクで旅した思い出話。
↓↓↓↓↓
しばらくアスファルト。
乾いた山々。山に入る前からダートが始まる。
30km毎に、予備ガソリンをタンクに供給する。ペットボトルが、ガソリンで溶ける前に。標高4,000m近くから、バイクが登りであえぐ。空気が薄い。
看板がちゃんと出るので、迷わない。迷ったら、ガソリン・アウトだ。
山の景色はキレイだけど、宝石の道あとのチリへ抜ける道の方が、美しさは上。ここまでの道は、だけど。
チリの国境オフィス、誰もいない。クラクションを鳴らすと、一人登場。建物は立派。ヨーロッパの国境みたいに、ちゃんとしている。事務官、何やら4本電話をかける。「人が来たぞ」と各部署に連絡。それを受けて、イミグレ、税関、検問所の担当者が、それぞれ登場。出国手続きが終わると、2枚紙を渡される。1枚はこの先の検問所、もう1枚はアルゼンチン用。
山を越えて、アルゼンチン側へ向かう。
コーナー曲がったら、目の前に真っ青な湖。うわぁ!と思わず声が出た。最高。今までの湖で、一番きれいな青。
検問所で、紙を渡す。すると「アルゼンチン側へ届けてくれ」と、封筒を渡される。「向こうは待っているからね」と、念を押される。失くさないように、カバンの奥へ。湖の見える山小屋があるけど、手紙を託されているので、泊まらずに進む。
BMW2台とすれ違う。ドイツ人。カップルだ。アルゼンチンの山を越えたら、ガソリンスタンドがあるよ、と。え、470kmガススタないんじゃないの?情報、古かった?ま、足りるからいいけど。彼らは、タイヤも積んでいた。チリは、なんでも高いのかな。