ブラジル再々々15:サルバドール | 馬、大好き!

ブラジル再々々15:サルバドール


2002年ー2007年にバイクで旅した思い出話。

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街に入った。
地図を立ち読みすべく、本屋さんを捜す。歩くと暑い。両替屋さん、発見。入ろうとしたら、金属探知機が鳴る。メタルっちゅうても、バイクジャケット、ブーツ、全身にある。いちいちセキュリティーがうっとうしいので、キレてくる。向こうは悪くない。この街は危ないので、仕方ないこと。でも、暑いのでキレる。「No quero! もういらない!」と立ち去る。

スーパーでつまみ食いと思ったら、ブドウはパックに入っている。牛乳1リットル買って出る。飲み干す。なんか意地汚くなってきた。マルコが朝ご飯食べてるとき、私にもくれないかな~と、見つめてしまった。

バイア州に入った。
サトウキビ畑から、農場、そして森に変わった。森の中で寝るか、迷う。テントを張った後、人に見つからないか?雨だったのか下がぬかるんでいる。どうしよう。この地域、ガススタは安全か?

迷いながら走っていたら、ポリスチェック(警察の検問所)。やった。ここだ。テント泊をお願いすると、こころよくOK。シャワーも浴びさせてくれる。けど、冷水。ここは結構寒い。だいぶ南に来たせいかしら。浴びないでいると、なんとお鍋で水を沸かしてくれた。久々のバケツシャワー。「浴びないの?」「だって寒いもん」って言った自分を恥じる。

警察官たちの勤務は日没で終了。
シャワーからあがってきた私に、コーヒー、ビスケット、バタートーストをサービスしてくれる。バカ食いする。食い溜め根性は、太るし、下品にさせるのよ。と、我が身を叱責。でも、このビスケット、美味しい。バイア、いいとこじゃん。

翌日もサルバドールを目指して走る。
人工林の林が続く。サルバドールまで50kmを切っても、まだ森。大丈夫かいな、と思ってたら、大都会サルバドールいきなり現れた。「Centro Historico(歴史地区中心街)」の看板が出るので、それに従い、大都会の中も迷うことなく、旧市街中心地へ。パリの街中にありそうな、公園出現。噴水もある。でも、生えている木々は、ヤシの木など南国産。街中に、森のようにヤシの木が生えている、この感じ、どっかで見た。そう、思い出した。ハワイのワイキキに似ている。

 

街中をフンフンと、走りながら見て回る。

サルバドールは、海にも面している。コロニアル風の建物と、ヨーロッパ風の彫像がミックスされている。壁の落書きも、なんとなくセンスを感じる。海沿いに走ると、発展したアフリカの感じ。でもやっぱり、アフリカ風。道を聞くと、おじさんにやたらと触られる。他意があるのか、それとも超フレンドリーなバイア風なのか。

 

ずっと海沿いに走っていると、迷ってしまった。

海沿いのベンチで休んでいるおじさんたちに聞く。「リオデジャネイロはどっち?」 返ってきた答え、「ここはサルバドールだよ」。確かにそうだ。サルバドールからリオまで、1700kmも離れている。鹿児島で、東京はどっち?と聞いているようなもんだ。「BR324号線に出たい」と質問を変える。説明してくれるが、わからん。そしたら、おじさん、「ここで寝ようかと思ってたけど、君のために仕事に戻るよ。ついておいで」と。おじさん、後ろに停まっているバスの運転手だった。私のために(?)おじさん、バス発車。停留場に停まりながら進むバスに、ついていく。こりゃ、一人じゃわからんかったっちゅう道。「BR324」の標識が出てるとこまで、案内してくれた。ありがとう。

 

ガススタに、トラックの運ちゃんがいっぱい停まっている。

ん、これはお得なニオイ!とワタシも行ってみる。レストランあり。シュハスコ(ブラジル焼肉)6R$。こ、こ、こりゃ、今までの最安値。フェジョン、ライス、スパゲティ、サラダは、お替りし放題。フェジョン(煮込んだ豆)、好きになったよなぁ。ブラジルのライスには、フェジョンが合う。16年前は嫌いだったのに。今じゃ、フェジョンが恋しくなる、日本に住んでいるブラジル人たちの気持ちがわかる。

 

BR101号線から、丘陵地帯。同じ丘陵でも、サルバドール北部は、ずっと森林だった。南部は、牧場。バイア州は、危ないと言われれば、そんな気もするけど、アマゾン州、ロライマ州の方が貧しかった。あの辺も、人にいわせりゃ危ないのか。そういや、一軒農場にテント張って寝るの断られたっけ。

 

日暮れ前、テント張るのにいい感じのガススタがあったけど、もう少し・・・と走ってしまう。で、日没。うー、怖い。真っ暗になる寸前に、次のガススタ。ホッ。