妻の3回忌を兼ねて湯河原にある偉光郷へ行くために、早朝のバスに乗り駅に向かった
普段では利用しない各駅停車で一駅一駅ゆっくりと、沿線の家々を眺めながら
色々に想いを巡らせていると、退屈することなく時が過ぎてゆく...
去年は一周忌を兼ねた儀式を行ったので姉と弟も一緒だったけれど、 今年は一人で行く
自分も妻と同じところに玉を預けるので、これからも神と共に生きてゆく誓いを新たにする
ために、毎年行われる「福寿の集い」 に参加するのが目的だった
宿泊施設は家族で参加している人たちが大半で、一人で食事を摂っていた人は自分と隣の
席の老婦人だけだったが、夕食は海の幸がとても美味しかった...
翌日の朝は台風並みに風と雨が激しかったけれど、湯河原の駅を出発するときには雨は
止んでいたので、前日タクシーの中に置き忘れたしまった傘をすぐに新しく買わなくても
大丈夫そうだった
横浜で途中下車して地下鉄に乗り換え、神総本部の光明殿と安明殿でご挨拶することができた
「聖日」祝日 だったこともあり駅から神殿までの通りは多くの信者さんたちの列が続いていた
横浜で妻とよく利用した駅地下のスープストックのカウンターで昼食をとり、近くの神戸屋で
妻へのお土産にアップルパイを買って帰りの電車に乗った...
一人での生活もだいぶ慣れてきたけれど、一人の寂しさは変わらない... 最近、ようやく
手付かずの場所を整理していたら妻の懐かしい写真や子供の頃の絵がたくさん出てきたので
一つ一つ確認していると、出会った運命の不思議さを感じてじっと見入ってしまった...