今日から遅い梅雨入りに入ったようなので湿りがちで憂鬱な朝を迎えた
ちょうど一年前の今日、朝出掛けに「行ってくるよ」という言葉に頷いた妻の笑顔が最後になった
訪問看護士から緊急の連絡を受け、急いで家に戻った時には妻の息はすでに途絶えていた
この一年は自分の人生の中でも最も長く、辛い日々との葛藤だった
妻との思い出が断片的に脳裏に蘇っては消え、楽しい思い出と言うよりは悲しみが
込み上げてくる方が多かった
自分は孤独なのだという実感が、生きる希望を押さえつけるように襲いかかってきた
一人の行動が人目をはばかる逃亡者のような気持ちになったけれど
今も一人で生きているよ...
明日は妻の法要のために湯河原まで出かける この一周忌まで頑張るのを心の励みにしてきた
今度も電車で三時間半かけてゆっくり行くつもりだ
納骨の時と同じ様に...