偉そうに語れるほど、音楽の知識があるわけではないのだが。
楽譜の暗譜は、個人的にはやった方がいい、と思っている。
自分の場合、ギターなどの弦楽器なので、正確には楽譜、と言うか、コード譜だが。
学生の頃は、練習やライブの際にも、コード譜を全曲分揃えて、それを見ながら弾いていた。
社会人になって、30歳手前から、またブラジル音楽熱に火がついて、狂ったように弾き始めて、ライブとかもやり始めたのだが、この頃から、コード譜は暗譜するようにし始めた。
ライブと言っても、そんなに大きな会場ではなく、どちらかというと、こじんまりとした飲食店の、ちょっとしたステージで弾く、と言う感じが多かった。
そんな中で、譜面とにらめっこしながら弾くのもどうかな、というのと、曲順も何も決めず、その場のノリで次の曲を決めながらやっていたため、いちいち楽譜を探してられない、というが理由としては大きかった(笑)
そうやって暗譜し始めると、段々と音楽理論のことが、おぼろげながらわかってくる。
ダイアトニックコードや、トニック、ドミナント、サブドミナントという役割の違い、代理コードなどなど。
あの曲のコード進行はこういうことだったんだ!とか、だから、ここでこのコードが使われているんだ、とか。
コード進行を読み解くのが、段々とパズルのように思えてきて面白い。
学生の頃も、音楽理論は勉強しなきゃ、と思って、本を読んだりしたのだが、当時は何を言っているのかさっぱりわからなかった(笑)
ブラジル音楽に理論は不要さ!と、開き直っていたのだが、自分の場合は、暗譜を始めて、ようやく少しずつ理解できるようになってきた。
音楽理論はいらない、みたいなことを、よく耳にする。
知識がなくとも、確かに何とかなるのだが、自分としては、多少でも知っていると、何かと便利だと思う。
音楽理論は、英語の文法と似ていて、「パターン化」だと思っている。
つまり、英語の文法は知らなくてもしゃべれる。
ただし、ネイティブではない日本人が、英語をしゃべれるようになるには、パターン(文法)を知っていた方が、応用が効くし早いよ、ということだと思っている。
ただ、パターンの学習から始めても、自分の場合は、なかなかしっくりこなかったので、そんな場合は、暗譜がおすすめだ。