Forever We Are Wolves                 -4ページ目

Forever We Are Wolves                

ウォルバーハンプトン・ワンダラーズFCのサポーターが送る、近況報告ブログ。もちろん、報告するのはウルブズの話ですよ。

今月に入って、急に蒸し暑さが増してきて、過ごしにくくなってまいりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

私はというと、例年と比べて外に出る機会が減ったので、それほど影響を受けておりません。幸か不幸か・・・

 

というわけでこんにちは。少年時代を彩った漫画・アニメであるシャーマンキングの完全新作アニメ化の発表に沸き立つcava7eiroでございます。

 

・・・あ、そういうむだ話はほどほどにしてさっさと本題の選手紹介をしろ、ですって?そうですか、わかりました。そうします><

 

 

これまた某チームのサポーターが続編を投稿されましたので、私もそれに倣って、という次第でございます。

 

 

当ブログにたびたび登場するこのアルビオンのブログですが、実は中の人同士が友人同士という奇妙な関係にあります。

 

本来であればウルブズとアルビオンはライバル関係にあるので、私たちのようなノリでhコアのサポーターに絡んでいくとやけどを負う可能性があります。くれぐれもご注意くださいね(笑) 

 

それでも、プレミアリーグばかり見ているよ、という方々にとっては、魔境チャンピオンシップの様子を知るための貴重な情報源の一つですので、是非こちらも併せてお読みくださいね。

 

 

 

これまでで一番長いプロローグだった気がします・・・

 

 

 

ウルブズの選手を紹介 DF編

 

 

CONOR COADY コナー・コーディ

 

言わずと知れたウルブズのキャプテン。

 

一番の持ち味はその正確無比なロングキックで、最後尾から最前線へ、左右のウィングへとスピードの速いボールを散らすことでウルブズの攻撃のスイッチを入れています。

 

また、キャプテンを任されていることもあってリーダーシップはチーム随一。

 

近頃の無観客試合では特に、彼が大声を張り上げてディフェンスラインを統率したり、これまた大声で味方の好プレーをたたえたり、味方のゴールを体全体で喜んだりする声が良く聞こえてきます。

 

彼がピッチ内外で精神的な支柱になっていることがわかります。

 

そんな彼がウルブズに加入したのは2015年の夏。

 

ハダーズフィールド・タウンから£2m程度の移籍金で加入しました。

 

2014年には、リバプールからローン加入したシェフィールド・ユナイテッドでFAカップ準決勝に進出するという快挙を成し遂げたこともあります。

 

 

 

当時のブレイズはリーグ1所属ながら、コーディの他、若き日のハリー・マグワイアや、ジェイミー・マーフィ、当時神童とうたわれたジョゼ・バクスターらが所属していました。懐かしい顔ぶれです。

 

 

翌シーズンになって、テリアーズに移籍したコーディは、敵チームの一員としてモリニューを訪れ、スーパーゴールを決めました。

 

 

 

それにしてもウルブズのひっどい守備!今からすれば考えられないザルさですが、それでも当時は当時で見ごたえのあるチームでした。

 

ところで、日ごろプレミアリーグのみを見ていて、チャンピオンシップ以下には興味がないよ、という方々で、ウルブズのこともここ2年の間で知ったんだよ、という方々はご存じないかもしれないことなのですが、

 

以上二つの動画を見ればわかる通り、コナー・コーディはもともとセントラルミッドフィルダーだったのです。

 

2015年にウルブズに加入した際は、「守備がそれなりにできて、パスを散らすことができて、チームのために走れる人材」として、生え抜きのMFジャック・プライスとの競争を目的だったのです。

 

ジャック・プライスは上のハダーズフィールド戦当時はトップチームでの出場機会がまだなく、先発はケビン・マクドナルドとリー・エバンズという、どちらかというと動かずに構えてパスセンスで勝負するタイプのMF(守備力はない)のコンビでした。

 

さらにサイドの人材たちもアリバイ守備を繰り返すという三重苦を抱え、チームは大混乱。(ちなみに、そのひどい守備を取り返すほどの強力な攻撃陣によって殴り勝つ、という戦法でプレーオフまであと一歩のところまで行きました。良い思い出です。)

 

そんな中獲得されたコーディと、場数を踏んで安定感が増したプライスの存在により守備はそこそこの水準で安定します。

 

しかしながら、前のシーズンで猛威を振るったバカリ・サコ、ヌハ・ディッコ、ベニク・アフォベの三人はそれぞれ夏に退団、夏に大けがでシーズン絶望、冬に移籍、とウルブズを離れてしまい、トップスコアラーがWGジェームス・ヘンリーの6点(アフォベは半年で10ゴールを決めて去っていきました)という得点力不足に悩まされ、チームは14位と停滞しました。

 

翌16/17シーズンはフォスン新オーナーの下、大量補強を敢行した結果、一時期は出場機会を減らしたコーディでしたが、CMとして出場しつつ、CB不足というチーム事情によってRBとしてのプレーが散見されるようになりました。

 

その後、監督がポール・ランバートになると、本職RBドーハティがLBにコンバートされ、イオルファが不調にあえぐ中、コーディがRBのスターターとしてプレーするようになりました。

 

 

そうして迎えた1月末。このシーズンのハイライトともいえる試合です。

 

 

 

時がたち、ヌーノが監督となった17/18シーズン、コーディは放出候補となり、実際にブレイズからの獲得オファーもあったようですが、コーディは残留を選択。

 

さらに、ヌーノの提案により3CBの中央で攻守のタクトを振るうこととなりました。これが、彼とウルブズの運命を大きく変えました。

 

ヌーノの就任後、コーディが欠場したのはリーグカップの2試合とレッドカードで欠場したリーグ1試合のみ。文字通り欠かせない選手として、チームの屋台骨を支えています。

 

 

 

笑顔が絶えないコーディの様子です。

 

 

WILLY BOLY ウィリー・ボリー

 

 

この男がいるのといないのとでは、ウルブズの守備の質が一味も二味も違ってきます。

 

今シーズンこれまで、彼が出場した試合で敗れたのはわずか一度きりで、その間8度のクリーンシートを達成しています。

 

 

彼個人の特徴としては、空中戦に強く、足元の技術も確かで、ボールをもって持ち上がることもできます。それだけでなく、コーディほどの頻度はないですがロングボールも正確に蹴ることができます。

 

さらに、セットプレーでは得点源の一つで、ヘディングで重要なゴールをいくつか決めたほか、ELベジクタシュ戦では終了間際に左足での冷静なフィニッシュを決め、ウルブズに初勝利をもたらすなど大一番での強さも魅力です。

 

目立った欠点がない素晴らしいディフェンダーですが、唯一スピードに関しては遅くはないが特別速くもない程度です。

 

あまりインタビューを受けることがなく、個人のプロフィールは不明なことが多いですが、先日投稿されたタスクマスターシリーズではチームメイトとともに楽しそうに遊んでいる姿が映されていました。

 

 

 

観たことがないよ、という人はぜひシリーズを通してみてください!大笑い必死です!

(面白ければ、コーディ、ベネット、アダマ、ドーハティが参戦したシリーズもご覧になってください)

 

 

 

ROMAIN SAISS ロメイン・サイス

 

ウルブズ屈指のお調子者キャラ、ロメイン・サイス。ピッチ上ではモロッコの暗殺者とも評される激しいプレースタイルとは裏腹に、ひとたびピッチを出ると常にニコニコ、ふざけることを考えているような面白人間へと変貌します。

 

 

 

しょっちゅうふざけているので、彼の誕生日には彼のおふざけをまとめた動画までアップロードされる始末・・・

 

ある意味では、彼もチームに欠かせない存在なのかもしれません。

 

話をピッチ上に戻すと、彼はもともとCMとして加入した選手で、今でもわかる通りハードタックルが持ち味。

 

しかし、意外にも器用な選手で、ボールを奪取するだけでなく、中長距離のパスも問題なく蹴ることができ、セットプレーからのゴールも多く、加えてミドルシュートやフリーキックもお手の物。

 

 

 

今では、モロッコ代表でもプレーしているCBでのプレーが中心となっているため、ミドルシュートを打つことは数試合に一度程度となっているのが悲しいところです。

 

ウルブズサポーターの間で、サイスといえばでまず連想されるのがイエローカード。当たり前のように二桁を記録するのですが、あれだけもらっておきながら累積警告による出場停止があまりないのですよね。

 

最近はプレーに慣れてきたのかそもそももらう機会も減っているような気さえします。

 

それでも、きわどいタイミングでも迷わずスライディングを繰り出す思い切りの良さは頼れる姿が半分、肝を冷やすのが半分、といったところです。

 

 

 

 

MATT DOHERTY マット・ドーハティ

 

現在のウルブズで最も在籍年数が長く、2010年からウルブズでプレーしています。

 

彼がウルブズの目に留まったのは2010年のプレシーズン。アイルランドのボヘミアンズと親善試合を行った際に、マット・ジャービスと対峙した若者がいました。それがドーハティです。

 

 

 

彼曰く、当時の彼はボヘミアンズでもリザーブで、どういうわけかウルブズ相手にプレーをしろと言われ、ジャービスにコテンパンにされてしまったのだとか。

 

 

その後、これまたどういうわけか、ウルブズからとわいあるに来ないかと連絡があったそうなのです。なかなかにシンデレラストーリーですね。

 

翌年にリバプールとの試合でプレミアリーグデビューを果たすと、2012年にはヒブス、次いでベリーにローン移籍し経験を積み、13/14シーズンからウルブズのトップチームに本格的に帯同しました。

 

しかし、14/15シーズンには後発の若手RBドミニク・イオルファにポジションを奪われ、ベンチを温める機会が増えました。

 

そんな中、15/16シーズンの中盤、チームが不調にあえぐ中、特に絶不調だったLBスコット・ゴルボーンに代わってLBとしてプレーするようになると、その攻撃性能が一気に開花。

 

本人も「カットインができるようになった。」とコメントするなど、攻撃の幅を広げ、その結果として、ゴールにかかわる位階が飛躍的に増えました。

 

さらに言うと、このコンバートによってRBのポジションが空き、先述のコナー・コーディDF化の道が拓けたわけですから、この辺く尾がウルブズにもたらしたものは非常に大きかったといえるでしょう。結果論ですが。

 

ヌーノ就任後は再びポジションを右に戻し、3バックを採用したチームの中でウィングバックを務め、さらに攻撃性能に磨きがかかりました。

 

プレミアリーグ復帰初年度の昨シーズンでは8ゴール8アシストとディフェンダーながら素晴らしい成績を残しました。また今シーズンもこれまで7ゴール4アシストと十分な成績を残しています。

 

余談ですが、アダマ・トラオレが彼の前にいるかどうかで、彼のポジション取りが変わります。

 

通常、ドーハティはサイドで幅を取りつつポジションをあげるのですが、アダマ・トラオレがいる場合は、アダマが幅を取ってクロスを上げるまでを一人でこなしてしまうので、188㎝と高さもあるドーハティは彼のサポートをそこそこに、さーっとペナルティエリアに進入していくのです。

 

言い方を変えれば、アダマ・トラオレがいる分彼の行動が制限されるわけですから、彼の100%の攻撃性能を見るためには3-5-2でウィンガーを置かないことが必要になってきます。

 

 

 

JONNY CASTRO OTTO ジョニー・カストロ・オットー

 

ロックダウン明けのウェストハム戦でおしゃれなパスを連発し、ウルブズサポーターを驚かせたジョニー。

 

それまでは、手堅い守備が持ち味で、左サイドに流れてくるジョタとの連携でサイドを攻略するウィングバック、という認識っでしたが、これが続くようであれば、その認識を改めなくてはなりませんね。

 

元々、RBであったこともあり、両足を器用に使えることが持ち味で、実際、ウルブズでも左右両方のウィングバックでプレーできるユーティリティが彼の特徴の一つです。

 

攻撃性能の高さが目立つドーハティの陰に隠れがちですが、今シーズンに限って言えば、ドーハティに負けず劣らずの貢献をしていて、唯一、ゴールにつながる結果が残せていないというのみです。

 

逆に言えば、ゴールやアシストを増やしていくことで、もっとすばらしい選手に成長することができます。

 

ドーハティとは対照的に小柄ながら、空中戦で負けることは少ないです。というか、彼が空中戦に引っ張り出されることがあまり見られないです。チームとして対処しているということなのでしょうか。

 

また、ドーハティよりもきびきび動くので、こと守備においては、献身性が見て取れ、ドーハティよりも安心してみていられます。

 

 

 

RUBEN VINAGRE ルベン・ヴィナグレ

 

見てくださいこの精悍な顔つき!

 

加入当時の幼げな顔から、2年間でこんなにりりしくなりました!

 

 

 

加入当時は18歳で、初ゴールを決めた際にはクリスティアーノ・ロナウドの真似をしていたヴィナグレ。頼れる、というよりかは、かわいいだとか、若さが評価されていた当時ですが、

 

 

 

昨年7月にヴィナグレがゴールを決めた際にはガッツボーズを決め、引き締まった表情で、なんというか、成長を感じました。

 

現在も、彼の若さからくる将来への期待は大きいですが、以前よりもプレーの信頼度は高まっていると思います。サポーターの間でも、もはや守備面を気にする声はほとんど見かけなくなりました。

 

持ち味であるスピードを活かした思い切りのいいプレーに加えて、かたくなに右足を使わず、ポルトガル人の先輩を見習って左足のアウトサイドを使う姿も散見されます。

 

まだまだ守備は甘いところもみられますが、それは伸びしろということで今後の修正に期待しましょう。

 

彼が、今後どのような成長をしてウルブズでどのような活躍をするのか、非常に楽しみです。

 

 

 

MAX KILMAN マックス・キルマン

 

 

フラムアカデミー、次いでジリンガムのアカデミーを渡り歩き、メイデンヘッド・ユナイテッドでプレーしながらも大学に通い、さらにフットサルでイングランド代表に上り詰めた器用な選手。

 

それがウルブズの目に留まり、2018年にウルブズに加入しました。

 

彼の母親が教育ママだったようで、フットボールで食べていける保証はどこにもないから、せめて大学は出ておきなさいと、彼にいつも言っていたようです。

 

フラムでもジリンガムでも大成せず、アマチュア/セミプロレベルでプレーしていたことも背景にあるかもしれません。

 

いずれにせよ、大学を修了し、フットボール一本に専念している今では、ウルブズの貴重な戦力の一角として数えられています。

 

フットサル経験者ならではとボール扱いのうまさと、堅実なプレーぶりで、出場した際には及第点以上のプレーを見せています。

 

1月には、彼の代わりにベテランのベネットが放出されたことから、彼と、彼の将来にかかっている期待の大きさがうかがえます。

 

 

 

Oskar Buur Rasmussen オスカー・ブール・ラスムッセン

 

ウルブズ公式からさえも、Buur であったり、 Rasmussenであったり、表記がいまいち安定しないデンマーク出身のRWB。

 

彼のリーグデビューは鮮烈なものでした。前節のミドルズブラ戦のレッドカードでネベスとドーハティを欠いたウルブズは、ハルシティに逆転を許し、ネベスの展開力と、ドーハティの攻撃力を欠いたまま1点を追いかける難しい展開でした。

 

RWBの先発ににベネットを起用していたウルブズは、後半からカバレイロをコンバートしながらも、慣れないポジションに彼が苦戦しているのを見るや、ヌーノは一つの決断をします。

 

そう。トップチームの出場経験がほとんどないブールを投入したのです。

 

 

 

 

経験がないとはいえ、本職の選手を投入したウルブズは、終盤にそれこそドーハティ顔負けの攻撃参加を見せたブールが値千金の同点弾を叩き込みました。

 

このドローで弾みをつけたウルブズは、3日後にウェールズでの天王山に赴いたのです。

 

その後しばらくの間U23とトップチームの間を行ったり来たりしていましたが、ヨーロッパリーグを並行して戦う今シーズンはトップチームに完全帯同。

 

ディオゴ・ジョタのハットトリックをお膳立てする素晴らしいボール奪取とクロスを上げました。

 

やはり持ってるなーと思わずにはいられませんでした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

想定よりずっと長い記事になってしまいましたが、最後まで読んでくださってありがとうございます。ではまたいつか、次の記事でお会いしましょう。さようなら!