はーい。大変長らくお待たせいたしました。cava7eiroでございます。あっという間に前回の更新から二か月が経過し、ついにシーズンが終了。それどころか、新シーズンの到来がすぐそこまで見えているところまで来てしまいました。さすがに、19/20シーズンの振り返り記事を終わらせなければならないなと、筆を執った次第です。
それではさっそく始めていきましょう。
今回はMFの選手たちが対象です。
ウルブズの選手を紹介 MF編
RUBEN NEVES ルベン・ネベス
2017年、フォスン第二季の幕開けとともに、ウルブズにやってきたスーパールーキー。
当時チャンピオンシップの波にもまれていたに過ぎなかったウルブズに、ポルトが輩出したチャンピオンズリーグ史上最年少キャプテンが加入すること、それも£15mという格安価格での移籍は、チャンピオンシップ界隈のみならず多くのフットボールサポーターを驚かせたことでしょう。
あれから速いもので、もう三年が経過しました。三シーズン目となった19/20シーズンは、主に守備面での成長が見受けられました。
加入初年度は、隣に津美試薬としてロメイン・サイスが構え、翌年はジョアン・モウチーニョとレアンダー・デンドンカーに守備の負担を軽減してもらっていたネベスでしたが、チームが再び3-4-3をデフォルトに設定した今シーズンは、その危機察知能力が飛躍的に向上。
モロッコ仕込みというよりかはコーディやボリーにインスパイアされたような的確なタイミングでのスライディングで、相手の攻撃の芽を摘むシーンが多くみられるようになりました。
一方で、昨シーズン以前のような正確無比のロングボールは控えめになり、その役割を一列後ろのコーディに譲ると、彼自身はより前目に陣取り、攻撃の起点となる鋭い楔のパスを多く試みるようになりました。
その結果、昨シーズンよりもエリア外でのシュートチャンスが多く作れるようになり、開幕2戦目のマンチェスター・ユナイテッド戦ではチームの口火を切るかのような鮮烈な一撃を叩き込んで見せました。
来期以降は、そういったチャンスでのシュートをしっかり枠内に飛ばせるよう、精度を上げていってほしいと思います。今シーズンはシュートが跳ね返ってカウンターの起点とされるのを恐れてか、高めに照準を合わせ、結果としてシュートが浮いてしまう場面が多かったように思います。(ただし、それができるようになると、いよいよウルブズにいるような器の選手ではなくなってしまう気がします)
いまだ23歳と、伸びしろはもはや私たちが測れる尺度のものではありません。どこまで彼が成長するのか、またいつまで彼がウルブズにいてくれるのか、楽しみ半分、不安半分です。
(筆者が現地に赴き、この目で目撃したワンダーゴール)
JOAO MOUTINHO ジョアン・モウチーニョ
前述のネベスと同じくポルトガル人の名選手で、これまたなぜウルブズにいるのか不思議な選手。私たちは彼らが同時に在籍していることの幸運をかみしめなければいけません。
33歳ながら、ウルブズでほぼすべての試合に出場している鉄人。ウルブズの今季全59試合のうち、若手主体で臨んだリーグカップの2試合を除いた、57試合に出場するという、ベテランとは思えない稼働率でウルブズを支えました。
さすがに最終盤ともなると、疲労からかコンディションを落とし、ベンチスタートとなる機会が増えましたが、ウルブズのシーズンが13か月も続いたことを考えれば、シーズンを怪我無く送ったことだけでも賛辞に値するでしょう。
ネベスと組んだ2CMはプレミアリーグでも随一といっていいクオリティで、攻守において安定していました。昨シーズンのように人数をかけられて制圧されることもほとんどなく、より成熟したコンビは奥に守備面において抜群の連携を見せました。
モウチーニョは、ネベスと比べてプレーの立ち振る舞いから漂う安定感で、堅実なプレーを選択し続ける一方で、機を見て鋭いパスを出したり、浮き球のパスで相手の虚をつくことでチャンスを量産、アシスト数ほど昨シーズンと比べると減少しているものの、安定感という意味では昨シーズンよりも向上していたと思います。
今季途中にウルブズとの契約を2022年まで延長したこのマジシャンは、果たしていつまでこの水準んでのプレーを続けれられるか。ネベスとモウチーニョの穴を埋めることは、今後のウルブズの大きな大きな課題となるでしょう。
LEANDER DENDONCKER レアンダー・デンドンカー
ネベスとモウチーニョが攻守において安定して貢献するのなら、デンドンカーは走においてチームを支える選手といえるでしょう。
彼もまた今シーズンはほぼ皆勤賞。リーグカップの2試合以外はすべての試合に出jポ牛、CMとCBの二つのポジションをカバーするユーティリティ性も見せつけました。
CBとして出場すれば、確かな足元の技術でパスを散らし、長躯を生かした空中戦でも勝負ができるほか、機動力を生かしてスピードのあるFWにも対抗できる器用ぶりが重宝されました。
それでも若干の器用貧乏感がぬぐえません。私は、彼の適性はCMにこそあると考えています。(逆に言うとその思想のせいで器用貧乏に映っているのだと思います。あまり気にしないでください)
彼の魅力はチーム随一の機動力とスタミナ。チャンスと見るや敵陣に走りこんでいく献身性は、ネベスやモウチーニョにはないものです。彼の働きによって、中央のヒメネスやジョタといったFWの良さがさらに生かされます。
彼はさらにセットプレーでの動きも素晴らしいです。マークをうまく外して、クロスに合わせて得点するシーンが特に多くなっています。中断後のエバートン戦でのゴールはその最たる例でしょう。
https://youtu.be/DYDKcUwwSAM?t=209(該当のシーン=3:29~)
余談ですが、この夏に彼の弟のラース・デンドンカーが、ブライトンに移籍したようです。兄弟対決が実現するか楽しみですね。
MORGAN GIBBS-WHITE モーガン・ギブスーホワイト
こちらは、昨シーズンのように良いアピールができず、苦しんだ選手。
17歳でトップチーム江ビューを果たし、その後も破竹の勢いで成長するトップチームに食らいついてはいますが、期待の若手という殻を破れずくすぶっています。
さらに、COVID-19によるリーグ中断の最中に、外出禁止令を破ってロンドンでパーティに参加し、自身の社会的立場も危うくしてしまいました。ヌーノは彼にそれを払しょくするチャンスを与えるとは話していますが、それ以前に今のウルブズの水準に追いつくか追い越さなければクラブにいられないでしょう。
この夏に動きがあるかどうか、また、このまま終わってしまうか、殻を破ってさらなる成長を遂げるか。この夏とそれからの一年は彼にとっての分水嶺です。
(動画2:00~ MGWの公式戦初ゴール)
BRUNO JORDAO ブルーノ・ジョーダン
昨夏、ペドロ・ネトとセットでかあ入したポルトガル人CM。もしかすると、最も記憶に残っているシーンが、ホーム最終戦のクリスタルパレス戦で10分以上もピッチ脇で待たされた挙句出番が来ることのないまま試合が終わってしまったことの方も多いのではないでしょうか。
(実は昨シーズンにも同じようなことがありましたが、その時は残り10秒のタイミングでプレーが切れ、ノリス、キルマン、ヴィナグレが出場を果たしました。)
その後、チェルシー戦では待望のプレミアリーグデビューを果たしました。めでたしめでたし。
と、余談はここまでにして。
ジョーダンは加入後9月のレディング戦でデビューを果たし、(相手GKのファンブルも味方し)その試合で見事初ゴールを決めて見せましたが、試合終盤に負傷j皇太子、そのまま長期離脱という不幸に見舞われました。(同じ試合でメリタン・シャバニも長期離脱となり、こちらは現在もリハビリ中)
年が明けるころにはケガも癒え、中断前のエスパニョール戦ではピッチに復帰。再開後も引き続きトップチームの一員として戦っていました。
なかなか出場機会を得られない上に、さらなる中盤の選手補強が噂されている今のウルブズ界隈において、彼の去就は不透明で、一部ではスポルティングに移籍したペドロ・ごンサルベス(ウルブズOB)の後釜として、ファマリサンにローン移籍するのではないかともいわれています。
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ウルブズは選手層が薄いので、こういう振り返り記事を書く際には手数が少なくていいですね。
ではまた次回の更新時にお会いしましょう。さようなら!




