デザイン経営者フォーラム2 アマナホールディングス
金曜日に参加した神戸市のデザイン経営者フォーラムで4社の経営者の方々の事例発表があり、ぼくが特に印象深かった2社をこれからまとめておきたいと思います。
まずはアマナホールディングスの進藤博信社長のお話です。
アマナホールディングスは、広告ビジュアル制作事業・ストックフォト販売事業を中心とした、いくつかの企業グループです。
会社のミッションは、「『伝える』から『伝わる』コミュニケーションへ」です。
「伝える」と「伝わる」は似て非なりで大きく違う、表現のための表現ではなく、すべてはコミュニケーションのために、ということです。
これはとても共感できます。
そのために自社を「VISUAL COMMUNICATION EXPERTS」、ビジュアルコミュニケーションのプロ集団となることを目指しています。
したがって、アマナにとっては表現力がコアコンピタンスになります。
進藤社長は表現力について以下のように捉えられていました。
表現力=感性力+創造力
<感性力は個人の力であり、ワークプレイスで高める>
従業員の感性を高め、力を発揮するワークプライスである制作スタジオにとてもこだわられています。
従業員だけでなく、クライアントも制作スタジオが充実していると仕事への安心感が高くなるそうです。
これは至極当たり前のことのようですが、経営者自らがワークプレイスを大切にしていると言葉にし、実践するというのは意外とできないのではないでしょうか。
<創造力は組織の力であり、ワークスタイルで高める>
制作の仕事は、個々制作者の個人技になりがちです。
そこで、制作者のマナーブックを作り、そのマナーブックにアマナグループらしいビジュアルをつけることで、制作者がアマナとして求めるクリエイティブなビジュアルに常日頃ふれて、組織としてのクオリティを一定水準以上に保つようされているそうです。
ちなみに、マナーブックの内容については発表ではふれられませんでしたが、HPを見ると「アマナグループ社員のマナーガイドライン こだわりマナー15か条」として以下があげられていました。
とってもいいガイドラインですよね。
進藤社長によるとこのようなマナーブックで、アマナグループらしい表現が社員に周知されたそうです。
しかし、組織として求めるクオリティが共有されると、今度は個々の社員の「多様性」が損なわれる恐れもあり、今後は社員の「多様性」を求める方向性も考えていきたいとのことでした。
デザインをマネジメントにとてもうまく活用されていて、それにも関わらず現状に満足せず、次の課題をとても深く認識されていて、感銘しました。
