マス広告の行方
某大手広告代理店の担当者が新年の挨拶に来られてお会いし、近況報告から、愚痴っぽい話を聞いた。
WEBの比較的小さい制作仕事はあるが、マス広告のほうが一日の長があるし、たぶん収益も高いから、マス広告、特にウチの会社へは新聞広告をすすめたがるのだが、なかなか仕事がもらえないという。
昨年、大阪のセミナーで講演を伺って以来、大ファンになった藤村正宏さんのブログで、『ビジネス進化論』というテーマで7回の特集をしておられた。
藤村正宏さんのブログ↓
http://ameblo.jp/ex-ma11091520sukotto/
ダーウィンの言葉、
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最も強いものが生き残るのではなく
最も賢いものが生き延びるわけではない
唯一生き残るのは、変化できるものである
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から、生物の進化論をビジネスの進化論になぞらえて述べられた、とても説得力のあるお話しだ。
酸素濃度が薄くなったかつての環境変化の中で、巨大化して肺の酸素を取り込む効率をよくした恐竜が絶滅し、お腹の中で確実に少ない数の子供を育てる哺乳類が生き残ったことを、次のように現代のビジネスにあてはめている。
恐竜:
大量生産、大量消費。マス広告で日本中の人に買ってもらおう
そういうビジネスモデルはもうあまり効果がなくなってきている
ほ乳類:
確実にお客さまになってもらって、その人たちと関係性をつくっていく
本当にその通りだと思う。
年末の新聞は特にひどかった。地域産品やシルバー向けの機能性下着などの通販ばかりだ。
特にこの時期はカニ、カニ、カニのオンパレードだ。
こんなにカニ通販ばかりが集中していると、広告効果も明らかに低いはずだ。
しかも、注文は電話・ファックス・はがきのみ、決済は代引き・振込みに限られており、WEB注文、カード決済ができない業者が多い。
このままだと新聞は、デジタルディバイドの業者とシルバーを中心とした消費者向けで、市場がどんどんシュリンクしていく、恐竜型モデルになってしまうだろう。
実際に、ぼくの周りでは30代から下の若い世代では新聞をとっていない社会人が多い。
みんな、ニュースや情報は新聞がなくてもネットで十分だと言っている。
ビジネスの面から考えても、大量に一方的に訴求するマス広告よりも、伝えたい潜在顧客に双方向でコミュニケーションできるWEBのほうが明らかに優れている。
新聞や広告代理店はこれからこの環境変化に対応し、生き残れるのだろうか?
少なくとも広告代理店は「企業にマスメディアを売る商社」から、「マスメディアに企業ニーズをコンサルティングする」チェンジが必要だろうなあ。
