高校の時の同級生と一昨年までいた同じ部署の女性と一緒にエレベーター待ちをしていた。
場所は大阪ミナミの心斎橋周辺に似た街だった。
大学の時の同級生の作品が展示してあるから観に行こうという話になった。
何故か、こちらでは私は既に見に行っていたようだった。
壁に掛かった立体のオブジェクトでロープがオブジェクトを取り囲むように巻かれており、全てシルバー一色だった。
確か以前も行こうと試みたのだが、道に迷って辿り着けなかった記憶がある。
今度は大丈夫だろうと軽い気持ちで出かけた。
途中、厳かな雰囲気の広い石畳か白砂利の道が現れた。
公道との境目に警備室のような小屋もあり警備員が周囲の交通者を誘導している。
どうやらここは皇居のようだった。
元の世界の皇居とは趣が異なっている。
広い石畳の道は上り坂となっており、しばらく平行に続く公道からは木々の間から幟や天守閣のような建物が見える。
幟は西陣織のような煌びやかな白地に金の文字が施されている。
そのまましばらく歩くとT字路にぶつかった。
商店の裏口が空いており、そのまま店の中を通り抜けできると、何かの番組で観たことがあった。
古道具屋の中を抜けると表に遊戯が設置してあるオープンスペースがあり、たくさんの子ども達が遊んでいた。
不思議なことに皆、時代劇に出てくる子のように着物姿だ。
道行く人を一緒に遊ぼうと誘いかけている。
「あー、昼休みが終わってしまう~」と一緒にいた女性が言って走り出した。
もの凄いスピードだった。
今覚えば、彼女は元の世界では聴覚障害を持っており、会話も相手の唇の動きを読み取っていた。
でも早口で話すと分からなくなっていたが、こちらでは何不自由なく話している。
元のエレベーターを乗ったビルに戻り、私は一室の布団で寝ていた。
部屋と寝具は高級旅館といった佇まいだった。
何かの放送が入り、目が覚めた。
どうやらさっきの場所に忘れ物か手紙が届いたようなので取りに行かなくてはならないらしい。