先々週、インフルエンザに感染して在宅勤務から午後半休をした日のこと。
微熱があったので休養をとることが大切だと認識して、最低限必要な家事以外は何もせず、かと言って横になることもせずにのんびり(ぼんやり)過ごした。
ふとテレビを観るとBSプレミアムで映画を放映していた。
「ギルバート・グレイプ」。
タイトルは聞いたことある。
ジョニー・デップが出てた、、、っけ?
くらいの知識はあった。
90年代の映画で映像はやや褪せて見えた。
ただ不思議と導入部から惹きつけられる何かがあって、ずるずると観続けてしまった。
舞台はアメリカの片田舎(アイオワ州?)の本当に小さな町。
大型スーパーができたことや、大手ハンバーガーチェーンがやって来ることが人々をざわつかせるような町で、毎日退屈そう。
そこに暮らすのが主人公のギルバート・グレイプ(ジョニー・デップ)。
お父さんを自殺で亡くし、それを機に自宅に閉じ籠りきりになった母親は過食になって自分で動くのが困難なほどの肥満(巨体)に。
ギルバートの姉が母親代わりに家族の面倒を見ており、妹は反抗期で何かと生意気な態度をとる。
そして末っ子の弟(アーニー)は知的障がいがあって、些細なことで事件を起こす。
そんな家族と弟の面倒を見るためにこの退屈な町を出ることを諦めているようなギルバート。
小さなスーパーで働きながらいつも弟と一緒に過ごし、将来に夢や希望も持たずに生きているように描かれる。
そんなギルバートの前に、トレーラーハウス?でジプシーのように移動しながら生活するベッキーが現れ、車が壊れたことでこの町に1週間ほど滞在する。
このことをきっかけにギルバートの生活がちょっと変わっていく、、、話(ざっくり)。
何に惹きつけられたかというと、まるでこの町の風や匂いまで感じられそうな風景映像が没入感いっぱいでとてもよかった。
そして無駄なBGMがなく、穏やかに進むストーリー(退屈で長いと思われそうなほど)。
暗く陰鬱な話なのになぜか悲壮感もなく生きているギルバートが若い頃のジョニー・デップにマッチしていてとてもいい感じだった。
(昔のケビン・ベーコンとか、アメリカのあんちゃんみたいな俳優は好き)
ジョニー・デップは変なメイクや衣装を着ない方がかっこいい。
そして弟のアーニー。
『あれ、この顔知ってる』と思ったら、若き日のレオナルド・ディカプリオだった。
このディカプリオの知的障がい者の演技が特筆もので、完璧。ビックリした。
これでアカデミー賞主演男優賞を獲れなかったなんて、これ以上の演技ってあるのかな?
何があってもアーニーを優しく見守り一番の保護者だったギルバートが、家族内で起きたある事件でアーニーに手を上げてしまう。
それを反省し家を飛び出るギルバートに感情移入してしまい、ちょっとうるっときてしまった。
優しいテーマ曲が映画によく合っていて、観終わったあと『あー、いい映画観たな』と思えた。
やっぱり「◯◯マン」みたいな映画ばかり観てちゃダメね。
この映画、もっと早く観ればよかった。
独身の頃は毎週金曜の夜は必ず映画を観るようにしていた。
最近はなかなか時間も取れないけど、また再開したいお父ちゃんなのである。