自由を選んだ「まるひめちゃん」のネコ生 | CatSocion*啓発活動中

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幸せを待っている猫のために・・・

どうしても、なかなか書けなかった事があります。

「まるひめちゃん」の事です。



5月2日の里親会に来て下り、ゴミ場を漁っていたのを目撃されたお二人様、

そしてカッパちゃん写真展に来て下り、

昨日、まるひめちゃんの事でメールを頂いた別の二人様、

キャット・ソシオンのイベントに来て頂き、

その痛々しい姿をご覧になって、

心配をして頂いた数名の方々・・・



悩み抜いて、記載することに致しました。

画像は最後に日付でまとめています。

痛々しいものばかりです。

ご考慮の上、ご覧になるか、ご検討ください。


また、ワタシがまるひめちゃんを知っているのは、

3ヶ月ほどのことです。

10年前から知っている地域の方々からすれば、

もっと沢山のネコ生物語があったことと思います。

若かった頃の画像と

この最期3ヶ月の画像とから、

まるひめちゃんの自由を選んだネコ生は

どんなものだったかを

皆さんが、想像してくだされば

まるひめちゃんも本望だと思います。



どんくりちゃんや、サリーちゃんは若く可愛い姿です。


当ギャラリー前の通りには、

ブログには載せていない、

ノラネコ、外ネコ、地域ネコと呼ばれる飼主のいないネコ達がいます。

その書いてこなかった、別のネコ達のなかに、

「まるちゃん」「ひめちゃん」と呼ばれ、

地域に愛された、1匹のさびのメスネコがいました。


ギャラリーの前で、よく

ひなたぼっこをしていた子です。

近くまで来るのに、触れそうで触れない、、、



そこには、キャット・ソシオンのオープンず~と前から、

当ギャラリーの真ん前に、

餌やりさんがいらっしゃいます。

良い悪いは置いておきたく、、、

TNRの時には、餌のことなどで協力してもらっていますし、

TNR後の餌やりについては、お願いしています。



どんくり姉弟はここで育ち

サリーもこの餌場に朝夕、来ていました。

この3匹は、若い、人慣れしているというところで、

昨日記載したような経緯で、保護に至りました。

が、

保護ができないネコもいるのです。


老ネコ、人慣れしていないネコです。


まるひめちゃんが、、、そうでした。

前の餌やりさんは、まるちゃんと呼んでいらっしゃいました。


老ネコでフードをもらうけど、手を伸ばすと逃げる・・・

ワタシが初めて見た時も、

里親探しは難しいネコの容姿でした。

ヨダレが酷い。

多分、口内炎もひどいようでした。


ひめちゃんと呼び、2012年にやっとの思いでTNRをされた

近くカフェPさんと前の小物ショップの方が

可愛がっていらっしゃいました。


相方と話をする時は、その場所の名前で会話をしていましたが、

ワタシは「まるひめちゃん」と呼んでいました。


Pカフェさんから、捕獲して病院に連れてゆきたいと話があり、

何度か試しましたが、全く捕まることはできず、、、


私は、捕獲に対して、

それがまるひめちゃんにとって、最良の事なのか?

とても疑問でしたし。。。


結局、捕獲できず、病院に連れて行けなかった私達は

抗生物質を与えることしかできませんでした。



餌やりさんと私の場所、

少し離れた

Pカフェさんと小物ショップの方の場所、

あと、Pカフェさん近くの餌やりおじさんと、

3カ所で、オブラートに包んだ薬を

ウエットフードに入れて与えていました。



しばらくして、

大好きだったとろみ缶もちゅ~るさえ、口にしなくなりました。

何か欲しがっているのに、、、

何を食べてくれるのだろう???



私達は、あらゆる缶を買って試し、

雑貨ショップの方から

「猫元気缶ならOK」と聞き、

ライフまで自転車を走らせて、希望を持って、大量に購入しました。


その効果があったのか、

地面まで垂れていたヨダレは


日増しに短くなりましたが、、、

その反面、

右前足の毛はなく、真っ黒でした。

それは、皮膚なのか? 判明できず・・・


どんの診察時に、獣医師に画像で診てもらった時、

ため息とともに、

「食べれてるのなら、好きなものを好きなだけあげて」

と、手の尽くしようがない。ともとれる応え。


それから、2日程してから、

餌やりの方が、

「まるちゃんを4日間も見ていない」

と、心配して、5月7日に言ってこられました。


Pカフェさんとは、メールで頻繁に「まるひめちゃん」の様子をやり取りしていて、

その頃は、毎日「こっちに来ているよ」と連絡があったので、

その旨を伝えました。

が、

やはり、心配になり、その足でPカフェさんへ聞くと、

昨日も今日も来てたよと。

その時、Pカフェの前で、「まるひめちゃん」を見たのです。

「まるひめちゃん、こっちにいたのね。よかった」と安堵し帰宅しました。



それが、私がまるひめちゃんを見た最後の姿でした。

その夜から、誰も姿を見ていません。



Pカフェさんから、

可愛かったひめちゃんを知らない私へ、画像を送ってくれました。





こんな可愛かった子が

あんなに痛々しくボロボロに、なってしまったのでしょう・・・

餌を貰っていたとはいえ、

夏の暑さ、冬の寒さ、

発病、

車、虫、水の質、など、、、

人間への恐怖もあったかもしれません。

変わり果てた容姿は、

外の生活の厳しさが物語っています。



若かった頃、

Pカフェさんは、可愛い子なので、里親探しをしようと

何度も捕獲したにも捕まらず、

「ひめちゃんは、自由を選んだ」とおっしゃています。


餌やりさんによると、10年近くいたのでは?とも

おっしゃっていました。

確かかどうかは、不明です。

通常、外ネコは家ネコの3分の1の寿命といいます。

そうであれば、外ネコにしたら、大往生です!


最期の1週間程前に、

病院に連れてゆくというPカフェさんと意見が合わず、、、

まるひめちゃんに直接、聞いたことがあります。


「まるひめちゃん、病院、行く?楽になれるかもよ」

「ううん、もうこのままでいいよ。

みんなに可愛がってもらって、もう十分幸せだったよ」

と、ワタシの心がそう読んでいました。

「もう、いいね。良く頑張ったね」と、誉めました。



どこで横たわっているのかわかりません。

せめて、慈愛院に埋葬してもらいたく、探しましたが。

うちの周りにある、人の入れないほどの路地も探しました。

見つけても、怖くて触れるのか、自信はありませんでしたが、、、

見つかるところには、最期の場所に選ばないのですよね。



ワタシが初めて経験した、飼主のいないネコの最期でした。



ギャラリーに来られ、

その姿を痛々しく思われ、慈しみ頂き、

ありがとうございました。


まるひめちゃんからは、見知らぬ方々になりますが、

こうして、心配して頂き、感謝していることでしょう。

幸せものですね。


ネコ生を、外に選び、

地域のネコ好きさんに可愛がられ、愛され、

推定10年という長寿を全うしました。


まるひめちゃんは、どんくり姉弟をとても可愛がってくれていました。

どんくり姉弟も大好きだったようです。


ワタシも、大好きでした。


みんなから愛されたまるひめちゃん、

何の心配も緊張もせずに、

柔らかいところで、

安らかに眠ってね・・・・


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*まるひめちゃんの画像*



*2015.2.28


*2015.3.6



*2015.3.28


*2015.4.5



*2015.4.7



*2015.4.21



*2015.4.30
話をした日。

*2015.5.4
この日から、餌場にはチャタロウが居着くようになる。
チャタロウに枠を譲ったのか?

*2015.5.7
最後にPカフェさんの前で見る。