お盆前に、友人たちと海水浴に行ってきました。

 

 その海水浴場は、昔から沢山の人・人・人で賑わっていたところ。

 私が小学生の頃、毎年のように夏に家族旅行にでかけていた場所です。

 

 あの頃は、とにかく人でごった返していました。

 人と人の隙間に、砂が見える有様でした。

 

 

 それが今…

 

 広大な駐車場が、見事にガラガラ。

 

 次に驚いたのが、海水浴場に建てられている立札。

 県と市役所が連名で建てた看板です。

 泳ぐなとも書いてないし、泳いでいいとも書いていない。

 安全が確保されていないので、自己責任で泳げということは読み取れました。

 

 そして砂浜に降り立つと…

 

 海水浴客が殆どいません。

 まばらです。

 海の家が、一つもありません。

 

 8月初めの週末…本来であれば、人が集まる時期です。

 

 安全が確保できていない理由が分かりました。

 

 ライフセーバーがいないのです。

 

 厳密に言うと、ライフセーバーらしき人はいますが、活動していません。

 梯子のある塔の上に立って監視しているわけでもありません。

 数人で集まって、くっちゃべっています。

 実地訓練の終わりだったのでしょうか?

 

 海で泳げたのは良かったのですが、何やら不思議な気分でした。

 

 どうして海水浴客が姿を消したのでしょうか?

 

 サイトで調べると、有名な海水浴場は、軒並み減少傾向にあるようです。

 元々減少傾向にあったのが、コロナで致命的になり、その後も回復していないようです。

 

 ニュースでも、海水浴客が減少している原因を紹介していました。

 

 一番の理由は、暑すぎるから。

 日に焼けると、体に良くないから。

 

 一昔前は、真っ黒に日焼けした体=健康 でしたが、今はシミやそばかす、皮膚ガンになる恐れがあるということで、日焼けを極端に忌み嫌うようなご時世になりました。

 

 あと極めつけは、海水で体がベトベトして、不快だから。

 海の家がないので、シャワーを浴びることができなければ、付近に水道もありません。

 

 塩分でベタベタした上に、砂だらけの体。

 今どきの若者にとっては、とんでもない話でしょう。

 

……

 日本の夏の風物詩から、海水浴が消えてしまいました。

 時の流れとはいえ、何とも寂しい限りです。