家の蛍光灯が、突然つかなくなりました。

 

 無理もありません、蛍光灯を交換した記憶がないのですから。

 

 さて、困ったのが調達先です。

 

 近所にあった電気屋は、とうに潰れました。

 

 あるのは、遠方にあるコジマ・ノジマ・ケーズデンキといった家電量販店。

 

 私も平日の日中は暇じゃないので、なかなか買いに行けません。

 

 困ったものです。

 

 ネットでも到着に二・三日かかるし、スーパーやコンビニでも売ってないし。

 

 仕方がないので、仕事終わりの疲れた体に鞭打って、遠方の家電量販店に行きました。

 

 中に入ると…蛍光灯だらけ。

 

 型番を控えていたのですが、そのまんまの型番の蛍光灯がありません。

 (二十年近く前の蛍光灯ですから、あるはずなし)

 

 蛍光灯には、サイズ・明るさ・点灯方式 の三種類があるそうです。

 

 型番を見てもよく分からず、レジの人に聞いても「?」

 

 時間が経って、ようやく詳しい人が来てくれました。

 

 我が家に合う蛍光灯が見つかり、一安心しました…が、

 

 「蛍光灯一本買うのに、どうしてこんなに苦労したのだろう?」

 

 一昔前だったら、街の電気屋さんがいて、そこに行けば店のおじさんがすぐに答えてくれました。

 

 最近は、こうした便利な電気屋が次々と姿を消し、家電量販店に集約されました。

 

 家電量販店は「販売したらあとは、もう知らないよ」と言わんばかりの態度。

 

 動かなくなった家電製品を修理してもらおうとしたら、まず待ち受けるのは「どこに持って行けばよいのか?」です。

 

 そもそも昔の家電製品だと、製造中止になっていて、部品も作っておらず、「修理不可」となります。

 

 部品調達可能としても、どこにあるか分からない修理センターをネットで調べ、挙句の果てには「持ち込み対応」。部品代もバカ高い。

 

 比較的近年に調達した家電製品であれば、購入した家電量販店に持ち込むことになりますが、そこの修理窓口で解決するはずもなく、単に修理センターに運送する手続きをするだけ。

 センターに持ち込まれるのが数日後、修理箇所を把握して見積もりが出るのが数日後、連絡が着て修理依頼をし、修理して家電量販店に返送されるのが一週間後…

 

 要するに、どんなに急いでいると主張しても、手元に来るのに半月以上かかります。

 

 これも街の電気屋さんがいたら、その場で直してくれたこともあったし、修理に出すとしても、半月もかからなかったように記憶しています。

 

 収益に貢献しない修理業務なんて、センター化してしまうのが大企業様の世の常。

 

 私が以前パソコンを修理してもらった時は、梱包に使用されていた新聞が「山形新聞」でした。随分、遠いところから来たなあ…。

 

 何だか世の中、便利になったんだか、不便になったんだか、よう分かりませんわ。