戦時中の日本政府は、とかく国民の士気低下を危惧していました。

 

 教科書は子供たちに戦争に突き進むための軍歌を教え、街中には「ぜいたくは敵」「欲しがりません勝つまでは」のビラを貼りまくります。

 

 そして政府(大本営)は戦果を大々的に伝えていましたが、やがて戦地の敗戦が続くと、今度は噓をつくようになりました。

 

 その嘘を大々的に流していたのは、外ならぬマスコミ様です。

 

 日中戦争から太平洋戦争に至るまでのマスコミ様の働きぶりは、それは見事でした。

 

 国民の戦意を駆り立てるための記事を連発したため、政府も太平洋戦争を回避するという選択肢を取ることができなくなりました。

 

 

 さて、翻って戦後ですが、マスコミ様は戦時中の愚かな行為を反省し、二度と国民を戦火に導くような記事を書かないことを誓いました。

 

 それでは、今現在の報道は、果たして公正中立なものなのでしょうか?

 

 戦争を煽るような報道はありませんが、報道の偏りが目につくようになりました。

 

 マスコミ様は、相も変わらず、国民の士気を低下させるような報道がしたくないようです。

 

 日本にとっての根本的な課題…人口減少問題や貧困問題、円安、生産性の低さ、国力の低下、出生数の低下、格差社会…これらの問題を真剣に取り上げる主要メディアは、せいぜいNHKです。

 

 そのNHKですら、時の政権に遠慮しまくりの報道に、辟易としますチーン

 

 その代わり、士気高揚に資する報道は、これでもかと流しまくります。

 

 とはいっても、メジャーリーガーやオリンピックアスリートの活躍程度。

 

 余程士気高揚ネタがないんでしょうね。

 世界を股にかけて活躍している著名な日本人と言えば、スポーツ選手しかいませんから。

 

 主要メディアは、横並び的に特定のメジャーリーガーや逆境をはねのけて成功したアスリート達の美談を取り上げます。

 

 ある意味電波ジャックです。

 

 その一方で、コロナワクチンで多くの人命が失われている事実や、マスコミ受けする政治家の不祥事は、殆ど報道されません。

 

 報道統制と言ってもよいでしょう。

 

 マスコミ様にとって情報とは、自ら掴み取るものではなく、時の政権からありがたく頂戴するものなのでしょう。

 

 マスコミ様には、権力の監視機能という使命感は、微塵もないのでしょうね。

 

 北朝鮮の国営放送と何ら変わりありません。

 もはや主要メディアは、単なる政府宣伝・広報機関です。