もうかれこれ40年近く前の、思い出話です。

 

 当時私は、中学生でした。

 

 中学生になった途端、先生たちが怖くなりました。

 

 言い方が悪いですが、「狂暴化」していました。

 

 まあ当時は中学生が荒れていたので、先生たちもいろんな意味で「毅然と」していないと、学校秩序を維持できなかったのでしょうね。

 

 とにかく先生たちは、私たちに色々な「体罰」を浴びせてきました。

 

 一例を挙げると…

 

 体育の水泳授業で、私は水着を忘れました。

 私以外に、二人水着を忘れました。

 怒り狂った体育教師は、私達三人を、炎天下の校庭に正座させました。

 

 砂利の小石が脛に突き刺さり、真夏の太陽光が容赦なく体を炙り、私たちは痛みと暑さでもがき苦しみました。

 

 授業が終わり、私達三人は(もはや体罰ではなく)凄惨な拷問からようやく解放されました。

 

 脛は小石が食い込んで痣だらけになり、脱水症状で足がふらつき、教室に到着するのに随分時間がかかりました。

 

 今こんなことやったら、間違いなく報道モノですね。

 

 これ以外にも、バリエーション豊富な体罰がありました。

 

 〇生徒同士をジャンケンさせ、勝った生徒が負けた生徒にビンタする

  (ビンタが弱いと、代わりに先生が勢いよくビンタしてくれる)

 〇校庭のど真ん中に立ち、校舎に向かって大声で校歌を歌わせる

  (目立ちたがり屋の生徒にとっては、あまり効果なし)

 〇職員室前の廊下に正座させる

  (多くの生徒や先生たちの目にさらされる)

 〇校庭の砂場で生徒を殴り、蹴る

  (これを「公開処刑」と呼んでいた)

 

 こうして書き出してみると、当時の先生たちは気が狂っていましたね。

 

 それでいて、複数の不良がたばこを吸っていても、お咎めなしですからね。

 先生たちのヘタレぶりが目につきました。

 

 

 以上、中学生時代の、淡く切ない思い出でした。