仕事柄、つい学校の大変さを強調してしまいますが、憂き目に遭っている職種は、教員だけではありません。

 

 例を挙げれば病院。

 

 令和5年に厚生労働省が産業別離職率を調べたところ、医療・福祉部門は第4位(15.3%)と大きく躍動し、5位の教育部門(15.2%)を抜きました。

 

※ちなみに1位は、宿泊・飲食業(26.8%)

 

 病院の世界は、さながら戦国時代。

 

 院内には多種多様な職種がうごめいており、お互いが連携しなければならないのに、常にいがみ合い、足を引っ張り合っています。

 

 その中でも豊臣・徳川ばりの大大名(=職種)は、医師です。

 

 医師は診断に必要な各種検査・レントゲン撮影を技師に指示します。

 

 医師は患者を診断して処方し、投薬内容を決定する権限を持ちます。

 薬剤師は、医師の決定に従い、患者に服薬指導を行います。

 

 医師は手術をして患者を直接的に治療し、術後のケアは看護師が行います。

 

 事務局は患者に請求する診療費を計算し、会計処理を行います。

 

 この内容を見れば、医師がヒエラルキーの頂点に君臨していることが分かるでしょう。

 

 次に、圧倒的多数で病院に君臨するのが、看護師。

 

 彼らは数の多さを利用して、院内で威張り散らしていますニヒヒ

 

 「白衣の天使」というけれど、医師以外の職種からすれば、「悪意の天使」

 

 更に厄介なのは、看護師同士のいがみ合い。

 

 同職種だからと言っても仲良くやっているわけではなく、中ではドロドロネチネチした人間関係が香ばしく燻い、パワハラすれすれのいじめが横行していますショボーン

 

 彼らは、常に揺れ動く派閥内で、かろうじて生きながらえています。

 (女子中学生の関係と、さほど変わりません)

 

 その上に交代制勤務かつ肉体労働、仕事内容は過酷さを極めます。

 

 医療関係で一番離職率が高いのは、おそらく看護師で間違いないでしょう。

 

 ただ医師が一番偉いと言っても、所詮はお山の大将滝汗

 

 人事や予算権限、制度設計は、事務局もしくは病院を経営する自治体や法人の本部に牛耳られています。

 

 そう考えると、一番偉いのは事務方なのかもしれませんウインク

 

 こんな群雄割拠の世界では、生産性の高い組織を運営できるはずはありませんね。

 

 誰かが天下統一をしなければなりませんチーン