先日は、いつも通っている小学校とは別の小学校からヘルプがかかり、そちらへ向かいました。
私の仕事は、とある小学生の付き人。
その小学生は、みんなと同じ行動をとることができません。
教室内ではいつも一人で遊び、校庭遊びもあまり好みません。
読書タイムの時も、他の遊びをしてしまいます。
お昼タイムになっても、お弁当を出そうとしません。
飽きてしまうと、表に出てしまいます。
その小学生の遊びたいことはそのままにしておき、他の子どもたちにちょっかいを出そうとしたらその行動を止め、表に出ようとする行為を阻止します。
その小学生は、熱心に本を読み、飽きるとカードゲームをし(私一人がお相手)、おやつを食べ、時間になると下校しました。
どこの小学校に行っても、同じようなタイプの子が、一人や二人います。
本来であれば、その子どもの数だけ、人手が必要になります。
小学校の教室では、どうなっているのでしょうか?
おそらく、学童の時と同じような行動をとっていることでしょう。
小学校の先生は一人しかいないので、放置するしかありません。
その子にかかりっきりになってしまったら、他の子どもたちが勉強することができなくなってしまうからです。
そうはいっても、廊下に出て校庭に出てしまったら行方不明になってしまうので、先生は授業を中断して子ども探しをしなければなりません。
先生にとっては、大変な負担です。
昨今、インクルーシブ教育の一環で、このような発達障碍児も普通教室で授業を受けるべきだとする風潮があります。
理念は賛同するのですが、上記のような小学校の現状を見ると、発達障碍児の数だけ、私のような「付き人」が必要になってきます。
学童ならいざ知らず、公立学校に、そのような体制整備ができるのでしょうか?
特別支援教育の推進によって、ますます先生の成り手が少なくなってしまうのであれば、本末転倒ではないでしょうか?