今から40年以上も前、1980年の専業主婦世帯数は、1100万を超えていました。

 一方、その頃の共働き世帯数は、600万たらず。

 両者は、二倍近くの格差がありました。

 

 この傾向は、バブル崩壊後に逆転します。

 

 2022年になると、専業主婦世帯が539万世帯であるのに対し、共働き世帯が1262万世帯と、専業主婦世帯の2倍以上の数になりました。

 

 とは言っても、専業主婦の方々が絶滅したわけではありません。

 

 若い女性の中では、「将来、専業主婦になりたい。」と思っている方々も多くいる、とのアンケート結果を見たことがあります。

 でも旦那の稼ぎが悪ければ、女性は働かないと家計を維持できません。

 その一方で、旦那の稼ぎが1000万円を超えると、専業主婦率が半数以上になるという統計資料があります。

 専業主婦になれるかどうかは、旦那の稼ぎ次第です。

 

 まぁ要するに、なりたくてもなれないのが、専業主婦なのかもしれませんね。

 

 でも実際問題、専業主婦って、勝ち組なのでしょうか?

 

 会社勤めで身も心もやられている社会人からすれば、夢のような世界に見えることでしょう。

 家事が終わればテレビを見て、昼寝して、夕方になったら買い物に行って夕食を作り、旦那の帰りを待つ…。

 うらやましいと思う男性も、多いことでしょう。

 

 でも専業主婦って、いいことだらけではないと思います。

 

 旦那さんが聖人君主のように立派な人だったら、専業主婦は楽園ですが、そんなことはありえません。

 

 食費も満足にくれない、喧嘩すれば鬼の首を取ったように「誰のおかげで飯が食えると思っているんだ!」とモラハラを受け、育児や家事で疲れても、全く手伝ってくれない。

 さらに旦那さんが病気で働けなくなったら、一家は路頭に迷うことになります。

 

 離婚しても、専業主婦歴が長ければ長いほど、仕事にはありつけなくなります。

 母子家庭になったら、貧困家庭まっしぐら。

 

 以上のことから、保険の意味も込めて、男女関係なく働いてキャリアを積んでおくことが、離婚率の高い我が国では必要だと思う、今日この頃であります。

 

 「心が叫びたがってるんだ」成瀬