サラリーマン時代は、電車通勤中の中年男性のおなかを見て、
「ああはなりたくないなあ…」
と思っていました。
特に夏の日。薄いワイシャツの下には、見事に膨れ上がったおなかが張り出し、かろうじてベルトで支えられています。
おなかだけでなく、あごにも脂肪がたまり、二重顎になっています。
年を取ると新陳代謝が弱まり、摂取カロリーが消費カロリーを上回ります。
その結果カロリー過多となり、体のあちこちに脂肪を蓄えます。
太らないためには、消費カロリーと摂取カロリーがイコールになればいい…そんな理屈で、私はトレーニングジムに通い、ひたすらルームランナーで走り、マシンで筋トレをしていました。
そんな甲斐があって、サラリーマン時代も太ることなく、体型を維持していました
若い頃に買ったスーツも、着ることができました。
ところが…退職してから派遣社員になるまでの間、体に変化が訪れました。
体重が増えるだけでなく、血液検査の数値も、芳しくなくなりました
血糖値・中性脂肪・尿酸値。上限を超えることがありました。
トレーニングは続けていましたが、改善しませんでした。
日雇い派遣を始め、肉体労働に従事するようになってからは、徐々に体重が落ちました。検査結果も、ほぼすべての項目が、適正範囲に収まりました。
やはり朝から夕方まで、重いものを運んだり、段ボールを高速で組み立てたり、空箱を解体したりする作業は、生半可なカロリー消費量ではなかったようです。
心身ともに健康になるだけでなく、お金ももらえます。
トレーニングジムに行くよりも、コスパがいいですね。
中年のおっさんになっても腹筋が割れているのは、日ごろの鍛錬の成果です
酒の量は気にしつつも、肉体労働は続けようと思います。
「ダンベル何キロ持てる?」ひびき