物流センターで働く労働者は、派遣パートを問わず、若い人が少数派です。

 口々に囁かれるのは、「この職場、おっちゃんおばちゃんが頑張っているよねえ。体力がもたないよ。若い人に世代交代できないかなあ…」

 

 私としては、積極的に「若い人、この職場にきてくれぇ!」と言いづらいところがあります。だって仕事は面白くないし、給料は安いし…。

 お世辞にも、結婚して子作りできる職場ではありません。

(稼ぎのいい配偶者を見つけられれば別ですが)

 

 今年の成人の日、20歳人口は117万人、最低記録を更新中です。

 

 我々の世代における成人数は、200万人前後でした。30年以上が経ち、気が付いたら半分近くまで減ってしまいました。

 

 ちなみに2023年の出生数は、70万人台まで割り込んでしまいました。今の20歳の人口が117万人ですから、20年前の出生数は120万人前後だったということです。

 20年のスパンで見ても、40~50万人近く減少してしまいました。

 

 子供が生まれなければ当然、日本の人口は減少します。

 日本の人口は、2011年から減少に転じました。丁度東日本大震災の時期です。

 

 2023年の人口の減少幅は、80万人前後。これからは毎年、山梨県クラスの人口が消滅します。

 これって、結構やばい話だと思います。

 

 一億人規模の国で、毎年70万人しか子供が生まれなければ、どう考えても国家を維持できません。もはや国の収入だけでは高齢者を養うことができず(極端に言ってしまうと、国家予算の半分近くが、高齢者を養うために使われています)、国は毎年せっせと借金を積み上げています。

 

 家計に例えるならば、3世代の家で、お給料の全てをお爺ちゃんお婆ちゃんの生活費に使ってしまい、自身や子供の生活費は借金してやりくりしている、ということです。

 

 長くなってしまったので、後半に続きます。