Milton Nascimento(ミルトン・ナシメント)はブラジルの声と呼ばれるMPBの歌手。MPBはムジカ・ポプラール・ブラジレイラというブラジルのポップミュージックである。

この曲は君がなろうとするすべてになれるか、何者にもなれないかということを歌っている。この曲はいろいろなアーティストにカバーされていて、Quarteto Em Cyのカバーだとワラパラパッパラーラというコーラスが加わってより明るくてポップな感じになっている。

 

 

さらにQuarteto Em CyのカバーをサンプリングしたMidnight CreeperzのMunecaだと、ハウスミュージックとしてドラムが強調されてテンポが速くなっている。

こうして比較してみると、昔の曲は歌謡曲としてテンポがゆっくりで情感たっぷりに歌っているので歌手の力量がよくわかる。家やコンサート会場で椅子に座ってじっくり音楽を聴いている時代と、ドライブ中のBGMとして音楽を聴いている時代と、クラブで踊るために音楽を聴いている時代の環境の違いで、曲の速さが変わってくるのだろう。

 

ちなみに私はブラジル人の知人からポルトガル語を教えてもらったのだけれど、ヴォー・カガーはうんこしたい、ヴォー・ミジャーはおしっこしたいという意味だそうな。

Dakh Daughtersはウクライナのキエフの音楽と演劇のプロジェクトで、7人の女性のバンドである。

この曲はシェイクスピアのソネット35の自分がしたことを後悔するのはやめよう、薔薇にはトゲがあるもんだよという詩をベースにして、2014年にウクライナ内戦が起きたドンバス地域について歌っているようである。ダークキャバレーという日本ではあまり聞かれていない音楽ジャンルで、お嬢さんの声とは思えないような野太い声が面白い。

Jorja SmithはイギリスのR&Bの歌手で、父親もネオ・ソウルの歌手だそうな。

この曲は少女時代には夢を見て誰かと付き合いたがるもんで、持ってないときは欲しくなるけど手に入れると欲しいもんじゃなかったりするから、急がないで時間をかけて人生の浮き沈みを楽しむとよいよということを歌っている。自分と同じものを求めていないような男と付き合うのはやめて別の恋人を探しなよという兄弟の忠告は正論だけれど、恋している少女は気づかないもんである。

LP(ローラ・ペルゴリッジ)はイタリア系アメリカ人のシンガーソングライターで、同性愛っぽい独特な曲を作っている。

この曲は失恋ソングで、あんたなんか他の人とどっか行っちまえどうせ後悔したときにはそいつらは側にいないんだよという捨て台詞のような歌詞と口笛を吹きたくなるようなやさぐれた感じのメロディーが合っていてよい。同性愛者は相手も同性愛でないと恋愛がうまく行かないので、同性愛者の失恋ソングは感情がこもっていてよい曲が多い。

KONGOSは南アフリカのシンガーソングライターのジョン・コンゴスの息子4人のロックバンド。

この曲はお前をぶっとばすからちょっと面貸せやという歌詞で、兄弟4人でバンドというのも珍しいけれどロックにアコーディオンを使うのも珍しくて、アコーディオンの陽気なメロディーが肝が据わったような雰囲気が出ていて面白い。