ありし日の、メインクーン麗ちゃん。
下界を見下ろす姿に、威厳がありました。
早いもので、もう1ヶ月になります。
さらに1ヶ月前には、入院していました。
退院したときには、腎不全の値は悪いながらも元気はあって。
これからの闘病にまだ、希望が持てました。
退院から1ヶ月で、還らぬ猫となってしまいました。
さっきの写真と見比べると、ものすごい違いでしょう?
腎臓がほとんど機能しなくなると、こうなってしまうのです。
たった1ヶ月で。
4月9日、麗最後の夜。
これは明日まで持たないだろうと、思っていました。
その日の夕方に、一度痙攣があって。
それ以降は意識がもうないのかなって感じでした。
足だけが時折前後に動いていました。
麗を看取ったのは、私と実依とひなでした。
猫の呼吸、普通は聞こえないくらい小さい。
それが十分聞こえてくらい、麗の呼吸は荒くなっていました。
でも音が聞こえているかぎりは、彼女はまだ生きているんだって。
そう確信していました。
部屋の中が急に静かになったのが、23時13分。
先に呼吸が止まり、心臓はまだ鼓動していました。
やがて心臓も止まったのが、23時15分。
6歳と数日の、猫生でした。
去年の夏。
五郎がリンパ腫で余命数日のときに、同じ部屋で。
五郎を見つめていたのが、麗でした。
それから9ヶ月後、今度は麗が同じ部屋で旅立つことになるとは。
あのときは予想だにしていませんでした。
麗と五郎が好きだった、猫ベッドのねころん。
いまは入る猫がいなくて、部屋の隅でポツンとしています。
猫用品って、難しくて。
どの猫でも使ってくれるものって、なかなかないんですよね。
猫トイレですら、好みがわかれることがあります。
麗が旅立った前後の記事には、多くの励ましを頂戴しました。
ブログにも、インスタグラムにも。
あまりにも多くいただいたために、お返事が間に合いませんでした。
すべて、ありがたく読んでおります。
新ちゃん、麗の骨壷のそばによく座ってるんですよ。
偲んでくれているのかな? 新之助でもわかるもんなんだね。
とか、都合よく解釈していたんですけどね。
そこにお供えが置いてあるからだということに、気づきました。
おやつがわりに、ムシャムシャやってるんですよ。
そして他の猫がお供えに近づいてくると、追い返す。
独占したいんですね。
じつに新之助らしいというか…
人が悲しいときに笑わせてくれるのが、新之助の役目なのでしょう。
それは、新之助にしかできないことなのでした。
食べ過ぎ〜フガ〜