あることなのです。
病気の子を気にかけていたら、他の子も病気をしていたって。
昨晩、隣の部屋から大きな音がして。
すぐに目が覚めました。
駆けつけると、秋生がこの状態。
皿に突っ伏していました。
どうやら、ベッドの上から飛んできたようです!
それで棚まで移動しているのでしょう。
ベッドの上から秋生が倒れている場所まで、2mはあります。
痙攣して、ここまで体が跳ねてきたのです。
たいへんな勢いです。
おぼつかない足で壁に突進する秋生。
怪我をしていないかどうか?
あちこち触って、確認します。
さいわいなことにどこも痛めてはないようでした。
2月に何回か、あって。
その後はしばらくなかったので、良い塩梅と思っていたのです。
発作の痙攣はそれほど長くはありませんでした。
最初の勢いはあったものの、軽くて済んだようです。
部屋に戻っても、なかなか寝付けなくて。
夜中に地震で目が覚めると、なかなか眠りに戻れなくて。
寝不足になっちゃうのって、あるじゃないですか。
あんな感じです、夜中にてんかんがあると。
麗の容態が心配で、退院以来ずっと一緒に寝ています。
先月は秋生のてんかんが心配で、秋生と寝ていました。
実依とか桃とかに、見ておいてねと頼めれば良いんですけどね。
猫ですからね。
そろそろ麗が、私に不信感を抱いておりましてね。
寝るとき以外は私の姿を見ると、逃げるようになりました。
皮肉なことに、私から逃げようとするときが一番元気なのです。