どれくらいの高さまでなら、猫は落下しても平気なのか。
そして、落下するとどんな感じになるんだろう?
そんな疑問に答える動画が、ありました。
米国のシカゴで、木曜日にあった話。
ビルの火災で、取り残された黒猫がいたんです。
5階の窓から、顔が見え隠れしていて。
右上で空調ファンが回転している、隣の部屋です。
Chicago Fire Media@CFDMediaNine lives for a cat that jumped from fire at 65th and Lowe. Cat hit grass bounced and walked away! https://t.co/LRBsjMta2Z
2021年05月14日 05:27
30秒付近で、意を決して飛び降りた黒猫。
惨事を予想したのか、悲鳴が聞こえますね。
しかし黒猫は、ボヨンと地上で跳ねて。
何事もなかったかのように、去っていきました。
消化活動に当たっていた、消防士によると。
猫はしばらく車の下に隠れていたものの。
落ち着きを取り戻して、建物の中に戻ろうとしたとか。
猫に怪我はありませんでした。
だからといって。
5階から落ちた猫が皆平気、というわけではありません。
この子は相当運が良かったのだと、思う。
4年間にわたって119件の落下事故を集計した、研究によると。
4階程度の高さからの落下なら、まず死ぬことはないそうです。
96.5%が生還しました。
ただ、46.2%が足を骨折しました。
Feline high-rise syndrome: 119 cases (1998-2001)
猫は中途半端な高さから落ちるのが苦手。
そんな説も、あります。
実は、猫は「中途半端な高さから落ちることが苦手」だと言われています。例えば、3階から落ちた猫と7階から落ちた猫では、どちらも深刻な結果になってしまう可能性があるのは事実なのですが、なんと7階から落ちた猫の方が死亡率は下がるんだとか!
これ、昔から結構知られている話なんですけど。
生存者バイアスという誤謬の一例としても、知られています。
落下して病院に運び込まれた猫の生存率を、数えたわけであって。
落下した猫全部を数えた上での生存率では、ないんですよ。
つまり7階から落下しても死なずに病院に来た猫の、生存率なのであって。
7階から落下した猫すべてを対象にした生存率では、ないんです。
即死してそもそも病院に連れてこられなかった猫は、入っていない。
7階から落ちた方が生存率が上がるとの解釈には、尚早であるように思います。
https://www.axn.co.jp/programs/chicagofire
ところでシカゴで火事といえば、シカゴファイアシリーズ。
私、このドラマ好きでねえ。
シーズン8の放送が今週から始まりました。
読者さんのなかにも、ファンいるかな?