不治の病FIPへの抗ウイルス薬の実験で
目覚しい成果が上がったとのこと。
これで、FIPが治る日が来るのか!?
この話題、読者さんから教えて頂いて
暫く前から知ってはいたんだけど。
今日まで書くのを、待とうと。
今日、3月3日は…
そうなんです。
生きていれば、私の帝は1歳の誕生日を
迎えていたはずでした。
今日は帝の未公開写真を蔵出しです。
ミイお爺ちゃん、遊んでよ〜!
帝の命を奪った、FIP(猫伝染性腹膜炎)。
過去50年間、治療法はなかなか進まず
不治の病として恐れられています。
帝が発症したのは、腹水の溜まるウェット型。
最後は衰弱しきって、呼吸することですら
苦しそうな帝を前にして。
私は、獣医師に安楽死を依頼しました。
診断を受けてから、僅か一週間でした。
FIPの8割が、1歳以下の子猫で発症します。
幼気な子猫を襲う余りにも残酷な病気に
多くの飼い主さんが涙してきました。
私の知り合いにも、何人にもの方が子猫を
FIPで亡くす経験をされています。
皆さん、口を揃えてこう仰います。
FIPには、勝てない。
ところが!
GS-441524という抗ウイルス薬が、FIPに
有効な治療手段となるのではないか。
そんな実験結果が発表されたのです。
普段なら私が翻訳を試みるところですが
既に2カ所で日本語化されています。
論文の概要は、こちらから。
今回は論文の全文翻訳もあります。
投薬治療により最終的に31頭中24頭が生き残り、2019年2月時点でも健康を維持しているといいます。割合で示すと、生存率は77.4%です。投薬開始は2017年4月でしたので、1年10ヶ月間も生き続けていることになります。これは投薬治療をしなかったときの一般的な生存期間である9日間と比較すると、劇的に長い期間と言えるでしょう。(www.konekono-heya.com)
blog.livedoor.jp/ebm_vet-journal_club/
どうです、この結果?
勿論、今回の結果だけで決定打には
なりません。
実際に市販化されるまでには、まだ多くの
実験を重ね、審査を経ねばなりません。
薬が手に届く値段なのかという、現実的な
問題も出てくるかもしれません。
それでも。
将来的に期待を持てそうな話ですよね。
何しろFIPに関しての明るい話題なんて
滅多に耳にしないのですから。
FIPを発症して死ななかったら、それは
違う病気だったから。
そうとまで云われるくらいなのです。
帝と1ヶ月違いで生まれた、異母妹の麗。
初日から物怖じせずに新之助に挑んで
おりました。
新之助も嬉しがってましたね。
彼は子猫が大好きだから。
麗、今はこんなに大きくなりました。
ニャンモナイトの大きさなら、新之助と
並びます。
FIPの発症率は、1歳を過ぎると激減します。
もうそろそろ、安心しても良い頃かな?
兄妹揃って成長する日々を記録したい。
そんな私の思いは、2ヶ月足らずで
終わってしまいました。
お兄ちゃんの分まで、一杯食べて。
一杯大きくなって欲しい。
任せろ!