7月4日は、アメリカ独立記念日。
でも、本当の独立記念日は違う日だって、知ってました?
まず、独立記念日の定義。
日本語のWikipediaでも、独立記念日は
1776年に大陸会議にてアメリカ独立宣言が採択されたことを記念
と書いてあります。
しかしこの定義でいくと、ジェファーソンやアダムスによって実際に「署名」が行なわれた日である約一ヶ月後の8月2日こそが本来の独立記念日になる、という異論があります。
これは英語版のWikipediaにも書いてあって、多くの歴史家が指摘するところです。
そもそも独立宣言に署名した議員の多くが7月4日の時点では議員でなかったという証言があったり。
However, one of the other signers of the declaration, Thomas McKean, denied the July 4th signing date and backed it up by illustrating a glaring flaw in Jefferson’s, Adams’, and Franklin’s argument- namely, that most of the signers were not members of congress on July 4th and thus wouldn’t have been there to sign it.
上記の引用元には、アダムスは議会が独立を「宣言」した(「採択」ではないですよ)7月2日こそが独立記念日にふさわしいという手紙を書いていたりする、なんてことも書いてありまして。
ますますもって7月4日じゃなさそうなんですよね。
では、なぜフランクリン、ジェファーソン、アダムスといった当時の議会の中心人物が全員7月4日に署名したっていう、(口裏合わせではないにしても)事実誤認を揃ってしたのか、っていう疑問は残るわけなんですが。
彼らの回想録が現代の歴史家から支持されていないのは、確かなようです。
独立宣言がなされた街、フィラデルフィアには2005年にアメリカ社会学会が開催された時に行きました。
フィリーズの試合を見に行ったんですが、アメリカの球場の客席構造は日本の球場よりもずっと迫力を感じられますね。
ちなみにジェファーソンとアダムスは、どちらも(彼らが主張する)独立記念日からちょうど50周年の1826年7月4日に死んだという故事があります。
政敵同士の彼らは相当仲が悪かったらしく、アダムスの最後の言葉は「ジェファーソンはまだ生きてるのか?」だったという。
実際は、ジェファーソンの方が数時間先に亡くなってました。
この話、高校の米国史の授業で学んだんですよ。こういうエピソードだけは頭に残るもので
どうして人間は、いがみ合ってばかりいるのかねえ……
もしタイムマシンがあったら、私は1776年7月4日に本当に何があったのかを確かめにいってみたいですね。
ブログネタ:タイムマシンがあったら過去と未来、どっちへ行く? 参加中