毎年この時期になると、思い出します。

 

今から3年前、子猫兄弟を育てていた夏のこと。

 

 

八王子市の小宮公園で、母猫とはぐれていた二匹の兄弟猫を、仕事帰りの妻が発見したことが始まりでした。

 

連絡を受けて、私はすぐに車で駆けつけてその二匹を保護しました。

 

茶色い子は、「茶トラ」と名付けました。

 

 

真っ黒なこの子は、「クロベエ」。我が家に初めての黒猫でした。

 

全然色違いだけど、母猫は複数の父猫の子を妊娠可能だそうですね。

 

生後数週間、500gに満たない小さな身体でした。

 

 

小さい体を使って、懸命に威嚇するクロベエ。

 

どっちがお兄ちゃんかわからないけど、茶トラを守ろうと懸命でした。

 

これ以上猫を増やせないので里親探しを早速始めたんですが、ここまで二匹で生き残ってきたんだから、この子たちを引き離すことだけはしたくありませんでした。

 

二匹一緒に、が条件でした。

 

 

先住猫たちの中で、真っ先に遊び相手になってくれたのは新之助。

 

月齢的にも一番近かったのが新之助なので、仲良くなりやすかったのかな。

 

茶トラがちょっと困り顔なのは、地顔。

 

当時困り顔メイクが流行ってたから、「お前得してるね」なんて話しかけてました。

 

 

準は……よく甘噛みしてました。

 

メインクーンの準は口が大きいものだから、食べられちゃうんじゃないかと心配しましたよねこクッキー

 

そして、捕まるのはなぜかいつも茶トラの方。

 

 

そんな二匹を、やがて一緒に引き取ってくださる里親さんが現れました。

 

去勢手術を行うことを約束に、兄弟猫のことをお願いしました。

 

 

数ヶ月後、ひなを腎臓病の治療に連れて行った動物病院で、その里親さんとクロベエとばったりお会いしました。

 

すっかり大きくなっていたクロベエ。フランス語由来の新しい名前をもらってました。

 

この間茶トラの去勢手術が終わって、この日はクロベエの去勢手術に来ていたとのこと。

 

この人なら信頼できるって思ってお預けした私たちは、間違ってませんでしたウインク

 

 

そんな思い出話を書いたのは、昨日こちらのブログを読んだから。

 

こちらの保護猫カフェを通じて里親になった方は、なんとガンダムUCの原作者、作家の福井晴敏さんでした!

 

 

毎週日曜日の早朝に地上波で放送してる(らしい…うちはテレビがないので見れません)ガンダムUC、私は全話映画館で見てましたよ。

 

こういうガンダムが見たかったんだって、SEED以降ついていけなかった私は毎回感動に震えながら映画館を後にしたものでした。

 

 

ガンダムが好きってだけでなく、世界観を実に深く理解して創られたことがビシバシ伝わって来ましたからね。

 

滅多に今の小説を読まない私が、原作買いましたもん。

 

猫の事も、大事に思ってらっしゃるんだあニコニコ

 

 

我が家にいたのは、二ヶ月足らずの期間だったけれど。

 

今でもこの子たちの毛並みの感触を、私の手はちゃんと覚えています。

 

茶トラはちょっとボサボサで、クロベエはツヤツヤでした。