水道水があまり美味しくないサンディエゴ。
最初は砂みたいな味と思いました。日本は水道水も柔らかくて甘みのある美味しい水です。
なので、喉につっかかるような、体に沁み込んでいかないような水にとても抵抗がありました。
近所にいくつか水の自動販売所のようなところがあります。
そこに水を買いに行きます。
1ガロン、30セント。
ここで買う水はフィルターを通した水で軟水です。
麦茶の水、お米を炊く水はここで買ってきた水を使っています。
水道水は、なぜかコーヒーや紅茶で飲むと美味しく飲めます。
コーヒーはコーヒー豆で濾過されているからかな?
そして、紅茶はいつだって硬水で淹れる方が美味しいのです。
去年まで住んでいたイギリスのケンブリッジはここよりさらに硬水でした。
アメリカから持っていった石鹸やシャンプーが全然泡立たないくらい。硬水だと石鹸が泡立たないんだ!と驚きました。
でも、その硬水で淹れる紅茶はこくがあって深い味になるのです。ああ、イギリスで飲んでいたミルクティーの美味しかったこと!
昨日は仕事帰りに水汲み場(自動販売機)に立ち寄りました。
私が販売機の横に駐車をしていると、横にバンが後からやってきて、ベトナム人の夫婦が大きな5ガロンの容器をいくつも持って降りてきました。
私がのんびりとトランクを開けてボトルを取り出していると、その夫婦は2か所ある販売機を占領してしまいました。
ほっぺたを膨らませた色の白い中年の女性が大急ぎで両方の場所に大きな容器を置いて、私を睨みつけるようにして、水を入れはじめました。
私の方が先に来たのですが、まあ仕方がないと待っていようとしたところ、旦那さんの方が「この人の方が早く来ていたのだから、両方占領しないで、こっちはこの人に使わせてあげたほうがいい」というようなことを奥さんに言っています。
奥さんは、にこりともせず、私を睨みつけています。
でも、旦那さんに促されて私は販売機を使わせてもらいました。
その人はごめんね〜という感じで、私にその制服はなんの仕事?とか、どこに住んでるの?とかどこの国の人?とか人懐こく話しかけてきます。
私たちが談笑している間、奥さんは頬を膨らませて目を細めて私を睨んでいるのでした。
なんだんだろうなあ。と思いました。
私は彼らが水汲み終わるまで待ってても全然構わないのに。
人を押し除けて、先にというメンタリティは高速を走っていてもよく見かけるけれど、よほど精神的に余裕がないのでしょうか?
譲り合いの精神を心がけたいものです。