トレジョ。それはTrader Joe's というスーパーのこと。日本人はそう呼びます。
今日は久しぶりにトレジョに買い物に行ってきました。
まず、一番の目当ては水仙。お雛様の横に飾ったら、春らしくて可愛いかなと思って。
ところが、前回買ったときには春らしいいい香りだったのに、今回の花は臭いのです。
そういえばイギリスでも、同じ匂いの水仙にあたったことが数回ありました。
どんな匂いかというと、馬の尿の匂いです。
なので、お雛様の近くを通り過ぎると馬尿の匂いがするのが残念です。
ところで、今回は新しいものを(今まで気づかなかったのかもしれないけれど)2点、購入しました。
一つはバスク地方のチーズ!!!
パッケージからして羊のチーズでしょう。
私はバスク地方を旅していたとき、羊のチーズがとても気に入って、羊のチーズはパンと共に持ち歩いていました。昼は景色の良いところで、パンとチーズを取り出して食事をし、夜はワインとチーズ、生ハムにパンという食事を何度したことでしょう。
自分のナイフで、羊のチーズを切り分けて、そこにいた人にあげると皆美味しいと喜んだことを思い出します。
もう一つはワイン。
アルバリーニョ。というのを見て、あれ、なんか覚えがあると思い購入しました。
調べてみたら、北スペインのガリシア地方とポルトガルのミーニョ川のあたりの跨るごく一部で作られるワインなのだそうです。
飲んでみると、結構酸味が強いワインでした。
ポルトガルからスペインまで、2年前の秋に2週間かけて歩いて旅をした時に辿ったミーニョ川の景色が蘇りました。とても豊かな川で、そのあたりには美味しい葡萄が実り、海のものと川のものの魚が沢山獲れるようでした。
緑が豊かで、気候も温暖で人が優しい、とてもいい土地でした。
ミーニョ川の周りには沢山の葡萄畑があり、ちょうど収穫の時期を迎えていました。
重いバックパックを背負って、1人で川を眺めながら何日も歩きました。近くの葡萄畑の種が落ちたのか、ある日川の畔の木に蔓を伸ばす野生の葡萄を見つけました。
一房もいで、歩きながら食べた葡萄の甘さは忘れられません。
アルバリーニョは酸味の強い白ワインですが、個人的には、私はあの地方のトロンとした甘めの赤ワインが好きです。
それにしても、トレジョはスペインやポルトガルの物産も取り扱っていて、値段も安いのが嬉しいです。
欲を言うなら、スペインの美味しいオリーブオイルも扱って欲しいなあ。
あと、これはいつも買うおせんべい。
この薄焼きのおせんべいに薄切りのチェダーチーズをのせると、三幸製菓のチーズアーモンドみたいな味になります。
大好きなチーズアーモンドは、ここでは高級品なので、トレジョの安いおせんべにチェダーチーズで代替品を作って食べているのです。
トレジョの買い物で、イギリスに、スペインに、ポルトガルに思いを馳せる休日でした。