桃の節句にむけて、お雛様を飾りました。

イギリスに住んでいた間はストーレッジに預けてあったので、飾るのは5年ぶりです。

 

 

小ぶりの三段飾り。奈良井宿の土人形屋さんに作ってもらったものです。

 

実は、私は日本人形は美しいものだとはわかっているのですが、少し怖いのです。髪の毛とか着物とか指の仕草だとかが、リアルで怖いのです。

でも、このお人形は全然怖くありません。

白玉団子のようなまん丸い顔は子供のようで愛嬌があるし、みんな、ぽてっとしていて可愛い。

 

私は、長女の初節句にこのお雛様を作ってもらいましたが、奈良井宿に一緒に旅をした親友もその10年後に同じお雛様を購入しました。

その親友は、まだ幼いこのお雛様のようにふっくらとした色白の可愛い女の子を残して旅立ってしましましたが、この季節にはその女の子のところでもこのお雛様が飾られていることでしょう。

 

 

この人形たちは、みんなちょっとづつ顔が違っていて、表情もどことなくユーモラス。私はこの謡の担当の顔が特に好きです。

 

屏風の後ろに、飾り方が載っているのですが、古式。と書いてあります。

ということは、今式は男雛と女雛の場所が逆なのでしょうか?

 

私が子供の頃に家にあったお雛様も、面長な顔立ちではなくて子供っぽいお雛様で可愛かったです。

ぼんぼりや、菱餅や、細々とした小さな飾りがおままごとみたいで楽しかったのを思い出します。

 

息子の端午の節句の飾りには、鯉の滝登りの版画を買ったのですが、全然飾ったことがありません。

今度、日本に旅するときには、こんな感じの土人形の金太郎でも買おうかなと思います。もう大人になっちゃったけど。

 

お雛様の周りががらんとして、少し寂しいので、桃の花は手に入らないけれど、チューリップとか水仙とかで春らしい飾りをしようと思います。