街を囲む城壁の門をくぐった時、この感じはよく知っていると思いました。
カミーノを旅していた時、古い街はだいたい丘の上にあって一番高いところには教会がありました。
ここも丘の上に街があって、門をくぐると中世から時間が止まったような景色が広がっています。
なんだか懐かしい感覚でした。
私たちが泊まったホテルは11世紀に貴族の館だった建物だそう。
玄関の周りを葡萄の蔦が飾っているのは、この街でよく見かけました。
中に入ると、とても可愛らしいディテールがあちこちに見られるこぢんまりとした
清潔感のある素敵な宿。
荷物を部屋におろして、街を散策しに出かけることにします。
やはり木組の古い建物が目立ちます。
気温は1℃。たまに降る雨がいつ雪に変わってもおかしくない寒さです。
ローテンベルグ名物のシュネーパル。雪の玉という意味なのだそうです。
これは細長く伸ばしたパイ生地を丸く固めて焼いたもので、チョコレートなどがかけてあります。
なかなかどっしりとして、お腹に溜まるお菓子です。
それにしても、ショーウインドウが可愛らしくて街をそぞろ歩くのが楽しくなる街です。
シュタイフはドイツで有名なぬいぐるみのメーカー。
他には、刃物のヘンケルなどのドイツの名産品が売られていました。
優雅な看板についつい足を止めて見入ってしまいます。
街の外れにやってくると城壁が現れて、階段で上がれるようになっていることに気がつきました。
どうやら、ぐるりと街を一周することも出来そうです。
塀の上から見下ろす街は、石畳の小道や可愛らしいお家の屋根など、また面白い姿を見せてくれます。
とても寒いので、塀を降りてカフェで温かいお茶を飲むことにしました。
スイーツは夫はシュネーパル。私は林檎のシュトルードル。
焼き林檎がとっても甘酸っぱくて美味しかった!
日も暮れてきました。
街外れの丘の上から見下ろす景色はとても穏やかで優しいものでした。
もうすぐクリスマスマーケットが開かれて、街は賑やかさを増すことでしょう。
クリスマスの前にもう一度訪れたいなと思った街でした。