鰯の炭火焼き〜ポルト食べ歩き〜 | ケンブリッジ生活・サンディエゴ生活

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2019年からのイギリス・ケンブリッジ生活を機にブログを始めました。2023年春からは、アメリカのサンディエゴに暮らしています。

鴎の鳴き声で目覚めた朝。健康的にお腹も空いています。

ポルトガルのエスプレッソとペイストリーは朝ご飯にピッタリ。

パステラリアというのは、ポルトガルでよく見かける菓子パンを売るカフェ。

ガラスのショーケースの中にずらりと甘いパンやお菓子が並んでいます。

そんな、パステラリアを探しに行くことにしました。

時間は朝の7時半。

 

可愛い猫ちゃんに会いました。

 

自分の縄張りを案内してくれているようです。

 

たまにジョギングする人がいるくらいで、がらんとした日曜日のポルトの朝の街。

 

教会のアズレージョに朝日が当たって綺麗です。

前日の雨は、すっかりあがって晴れやかな青空。

 

結局、パン屋さんは見つからず、食料品店に寄って、数種類のパンとオレンジジュースと蜜柑を買って宿に戻ることにしました。

宿には、キッチンがついていてお皿やカップも揃っているので、エスプレッソを淹れて、買ってきたパンを食べました。

チョリソの入ったパンやチョコレートクロワッサンは文句なしに美味しく、蜜柑はびっくりするほど甘くてジューシーでした。

 

この日はドーロ川沿いに海に向かって一時間ほど歩くと、シーフードが食べられる漁村があるというので、そこに向かうことにしました。

Afurada という村です。

 

橋を渡って、川沿いをテクテクと歩いていると、ジョギングする人、サイクリングする人などが通り過ぎてゆきます。

大きな橋を通り過ぎると、目的地にたどり着きました。

 

 

まだ11時半で、レストランの開店時間には少し早かったのでマリーナの方へ散歩に行ってみました。

そこに、コンクリートの四角い建物があって、なんだろうと見に行って見ると、なみなみと水を湛えたお風呂のようなものがありました。外から明るい日差しが差し込んで、シャボンの清潔な香りがしています。

ここは、共同洗濯場なのでした。

 

 

ポルトガル、スペインを旅していると村に必ず一つこういう水を湛えたコンクリートや石で出来たところがあって、屋根がついています。

私は、馬の水飲み場?なんだろうと気になっていましたが、ある時、水に向かって石が斜めになっていることに気づいて、洗濯場なんだ!とわかりました。

 

ここには、洗濯をする人たちの写真なんかも展示してありました。

 

そして、外には洗濯物がはためいています。エプロンなんかも干してあって生活感があります。

 

なんだか、この冬の晴れた青い空といい、はためく洗濯物といい、なんだか日本の海辺にいるみたいな気持ちになってきました。

すると、さらに日本の海辺のような香りが漂ってくるではないですか。

 

通りの向こうに煙がもくもくしています。

 

炭火で、鰯や魚介類を焼いている匂いがします。

 

私たちは、このお店に入ることにしました。

席に着いて、注文をすると、すぐにオリーブとパンが運ばれてきました。

そして、寒いでしょう?と膝にかけるブランケットも持ってきてくれました。

 

ポルトガルやスペインでオリーブを食べると、いつも食べているものって何なんだろう?

と思います。

オリーブがプルプルで柔らかくて熟した果実という感じです。

パンも、素朴でとても美味しく、地元ワインも甘くてさっぱりして飲みやすい。

 

この日は、私が鰯を頼み、夫は海老、イカ、肉の串焼きを頼みました。

鰯を頼むと、大抵ポテトがついてくるのですが、ここのポテト、小ぶりで甘味があって美味しかったです。これは、ただ茹でて、塩とオリーブをちょっと垂らしたものだと思うのですが、シンプルながら美味しくてパクパク食べてしまいます。

 

 

デザートにはクリームブリュレとプリンを頼み、エスプレッソを飲みました。

これで、金額は41ユーロでした。メイン2種類にパンにオリーブ、ワイン1本、デザート、エスプレッソ二人分でこの値段。そしてお店の人がとても親切。チップを少し多めに置いてきました。

 

お腹いっぱいになって、潮風も気持ちがよくて、天気もよく、ご機嫌でポルトへの帰り道につきました。川沿いにまた一時間歩いてポルトの旧市街に着き、そのままメトロに乗って空港へと向かいました。

夕方6時近くの飛行機に乗り、家には10時前に帰ってきました。

二日間、よく歩き、よく食べました。そしてポルトガルについて学びました。

 

これまで、5月と9月にポルトガルに行きましたが、1月のポルトガルもよかったです。

ただ鰯は旬が夏なので、夏の方が脂の乗った鰯や鯵が食べられると思います。

 

ポルトガル。またぜひ訪れたいと思います。