クリスマスとボクシングデーの鉄道ストライキも終わり、27日は午前の遅い時間から電車が動き出したので、家族でロンドンに行ってきました。
駅に行くと、スーツケースを持った人たちがホームに沢山。
いつもは難なく座っていけるロンドン行きの電車には人が溢れんばかりで、満員電車でロンドンへ。
娘の提案により、ロンドンブリッジの近くにあるSt. Dunstone Gardenを訪れることにしました。
King's Cross から地下鉄でAldgateへ、この辺りは面白い形の高層ビルや建物が沢山あります。
そんな建物にはニックネームがついていて、ウォーキートーキーだとかガーキン(ピクルスのこと)だとか。
歩いていると、昔の水汲み場 The Aldgate Pumpという場所を発見。
もう、水は出ませんが、狼の顔の蛇口が渋い!
調べてみると、ここには1200年代のキング・ジョンの治世には井戸があったことがわかっているそうです。
その後、イーストロンドンの人々に飲み水を供給していたそうで、冷たく、爽やかな飲み水と言われていたのですが 、実は近隣の墓場の死肉や骨のカルシウムがその地下水には流れ込んでおり
沢山の死者を出した暗い過去もあるそうです。
なんとなく、ロンドンらしいとてもダークなヒストリーです。
娘の行きたかった教会脇の廃墟が庭園になった場所は、こじんまりした大きさながら人気のある撮影スポットらしく、本格的なカメラを持った人が沢山。
ポーズをとって写真を撮ったり、ミュージックビデオ撮影をしている人たちもいました。
ここから歩いてすぐのところに、ロンドン大火の記念塔が建っています。
高さが62メートルもある、モニュメントはセントポール大聖堂の設計で有名なクリストファー・レンの手によるもの。
クリストファー・レンはケンブリッジでも、ペンブロークカレッジのチャペルやトリニティ・カレッジの図書館などを設計していて、私にとってとても興味のある建築家です。
15歳で解剖学を教え、その後数学者として活躍し、25歳では天文学教授になり、建築家としてもよく知られています。天才だったのだと思います。
ロンドンの大火は1666年に、ロンドンの家屋の85%を燃やし尽くした大火事。
図らずも、ロンドンの暗い歴史を辿るような道のり。Aldgate からはロンドン塔も見えます。
ロンドン塔の、暗く血塗られた歴史も頭に蘇ります。だんだん曇ってきて、小雨がぱらつき
灰色に湿るロンドンの景色。
この後はロンドンブリッジを渡って、テムズ川沿いに歩きました。
コベントガーデン、チャイナタウン、ボンドストリートと、この日は2万歩も歩いたのですが
長くなりそうなので、続編にしようと思います。
こんな冬の、寒くて暗くて雨が降っているロンドン。
実は大好きです。