カミーノ8日目〜ワインを飲みながら釣りをする人たち〜 | ケンブリッジ生活・サンディエゴ生活

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2019年からのイギリス・ケンブリッジ生活を機にブログを始めました。2023年春からは、アメリカのサンディエゴに暮らしています。

カミーノ8日目②Logroño ~ Navarrete

 

都会のログローニョには留まらず、先に進むことにしたこの日。

目的地はさらに12キロほど先のナバレッテという街にした。

 

ログローニョを出て、しばらくすると緑の豊かな林と湖が現れた。

おじさんたちが、ワインを飲みながら、ゆったりと釣りをしていた。ワインを飲んだりお喋りをしたり音楽を聞いたりしながらの釣りは楽しそうだった。

ワインを飲みながら、釣りか〜。と私は静かに驚きながらその横を通り過ぎた。

 

 

途中、カルロスというマドリッドからやってきたスペイン人と会った。

ログローニョから歩き始め、ブルゴスまで行くという。

仕事があるので、こうして週末を使って少しずつカミーノを歩いているのだそうだ。

カルロスは博識で、とても優しくて、話していて楽しかった。

スペインの他の土地を訪れるなら、、、と、おすすめの土地を色々と教えてくれた。

中でも、セルバンテスの「ドン・キホーテ」の舞台となったラ・マンチャの土地がいいと言っていた。

 

途中、中世に巡礼者たちの世話をした修道院の廃墟を通り過ぎた。

そのころのアルベルゲは、宿泊所だけではなく、病院も兼ねていたようだ。

巡礼中に亡くなった人たちも多かったと思う。

病を抱え、奇跡による治癒を求めて歩いた人たちもいただろう。

 

 

その隣にはワインの会社。Don Jacoboがあった。

 

そこから1時間半ほど歩いてナバレッテに辿り着いた。

 

坂の途中にあるアルベルゲ。

坂を上がりきったところには、立派な教会があった。

 

 

教会で、コニーと再会した。

彼女は、カミーノで道に迷ったら、一番大きな教会に行くこと。

そうすると、必ず矢印が見つかる。と言った。ああ〜なるほど〜!と思った。

カミーノでは巡礼者が道に迷わないようにあちこちに黄色い矢印が壁や石に印されているのだ。

そして、大聖堂や教会は必ずと言っていいほど、そのカミーノの道上にあった。

 

そのあと、コニーとアリスと一緒にBarで軽食を食べた。

私にとっては、このタパスとビールが夕飯ということが多かったのだけれど、ほとんどの人はしっかりとした夕飯を自炊するか、8時過ぎにレストランに食べに行くことが多かった。

 

 

こんなふうに、バゲットとコロッケと生ハム、ビールみたいな夕飯と、クロワッサンあるいはスパニッシュオムレツとカフェオレのブランチ。あとはチョコレートやりんごを齧ったりという食生活だったので、私はどんどん体重を落とし、初日にポケットに手を入れるとぴちぴちだったパンツを、後半では引きずり上げながら歩いていた。

 

アルベルゲの食堂には、何度も通り過ぎてきたような村の通りの絵が飾られていた。

何気ない風景だけれど、いい絵だなと思った。

 

 

洗濯を終えて、ビールを飲みながら食堂で書き物をしていたところ、ベジタリアンの自炊組の夕飯が始まり盛り上がってきていたので、二段ベッドに戻って寝ることにした。

 

8日目の移動距離は21.7キロ。歩数42,149歩。

使ったお金は宿代を入れても20€ほどだった。