君と過ごした日々は

足早に過ぎて

季節は巡り

その残像だけを置き去りにした。

君と出逢ったあの春は

桜色のほのかな色と香りに時を染めて
沈丁花の甘い香りと共に小さなときめきを心に連れて来た。

穏やかに・・優しく・・



夏の青い空

ぽかりと浮かぶ雲

追いかけて

君と並んでいつまでも見つめてた。

時は流れて空は夕焼けに変わり

夏の匂いがいっぱいに広がった

清々しくも切ない時


秋の散歩道

木々が茜色に色づいて
優しい金木犀の香りに満ちていた

カサコソと鳴る落ち葉の音

「寒くなってきたね。。」と君が振り向いて微笑んだ

さよならが寂しくって何度も手を振った夕暮れ時


冬の朝

早起きして君を待つ時間が好きだった。

朝の君とのコーヒータイム

両手でカップを包むように持って

ほんのり頬を染めて静かに笑う君が本当に好きだった。


季節ごとの君との想い出が

心の中に浮かんでは消えて・・

またふっと浮かんで


もう直ぐ君と出逢った春がまたやって来て
懐かしさで心がいっぱいになるのに
君は隣には居なくって

静かな想い出だけ辿って
心をそっとなぞってみる。

そしてポツリと・・

「君は今どうしていますか?」と

空を見上げて呟いてみた。

優しかった季節を辿りながら・・


心の詩

いつまでも眠れなかったあの日・・

空に浮かぶ月をぼんやり見ていた夜

君からのメール

「今・・何をしてるの?」

君もいつまでも眠りつけなくていて

遠く離れたその場所で

やっぱりぼんやり空を見ていたんだね。

「月を見てるとなんだか不思議な気持ちになるね・・」と
君は言う。

「吸い込まれそうでドキドキするね」って君は言う。

「お揃いだね・・」と返す。

遠く離れて居ても一瞬で繋がれる時間がそこにはあって
そこは二人だけの秘密の時間だったね。

会えないのに君がすぐ隣に居るみたいな
安堵感に包まれていた。

綴っては送る心の送信

感じる心が二人はとても似ていて
寂しい夜も
泣いてしまいそうな夜も

二人だったら乗越えられそうな気がしてた。

そんな君と会えなくなって
もう随分過ぎるけど

君は今も夜の空を見ているかな?
眠れない夜も乗越えているんだよね?

遠く離れてる君に

「君が幸せであるように・・」


送る事の無いメールを綴って
そっと消した夜。

想いだけ・・君に届きますように・・と。


画像はお借りしています。


心の詩

君と会えなくなって

連絡もとらなくなって・・

もう随分と時は過ぎるのに

ふっと夢の中にやって来た君

君の姿より
電話越しの君の声が
なんだか・・とっても愛しくて

君との想い出を夢の中で思い出していた。

ずっと思ってた問いかけ

「君は元気だろうか?」

「君は今幸せだろうか?」

「寂しくなって時折空を見上げてるのかな?」


夢の中で今君はとても幸せそうで
なんだかほっとした。

ただ「君は今どしてるのかしら?」
そんな問いかけにだけは答えてくれなかった。

嫌いになって会えなくなった訳じゃない。

それでもこれから生きていく中で
もう2度と会えないかもしれない。

それでも君が幸せで
穏やかな日々を送っているのなら
ただそれだけで良い

遠くから空を見上げながら
君の幸せを祈りたい

そんな幸福もあるから。


心の詩
画像はお借りしています。