猫の館MEは里親募集型の猫カフェ(風)ラウンジです。
当施設の入居猫は全て保護主さんが別にいて、
私どもは連携している浦安・行徳のボランティアさん達と
契約を交わして猫さんをお預かりし、
代理で里親を探すという事業を行っております。
ですが、最近、メディアに取り上げていただくことも増え、
並行して一般のかたからの入居に関するお問合せも
とても多くいただきます。
私たちは株式会社という組織で、
施設の維持費を賄うために、物販やキャットシッター業で
利益を得ようと業務を行っています。
また、預かりに徹しているため、私たち自らが
保護へ赴くことは行っておりません。
ですが、電話で簡単に断ってしまうことも心が痛み、
真剣に、保護にかかるコストの負担や
その先のことまで考えてくださるかたへは
近隣のボランティアさん達をご紹介することをしています。
ボランティアさん達も、皆さんと同じ、普通に仕事をし
生活をしているかたたちです。
全て丸投げ、通報したから自分は良いことをした、
ということではなく、
ぜひその時から、皆さんも保護活動に少しだけ
関わっていただけたら、と思います。
丸投げの先は誰が医療費を支払っているか
考えたことがありますか?
ボランティアさん達も、私たち猫の館MEも、
お金はもう(というか最初から充分には)ありません。
館の活動は5年目に入りました。
いろいろと考えましたが、本当にやる気のあるかた
里親を探すことを最後までお付き合いいただくかたには
入居の門を開くことに致しました。
入居できるのは、隔離部屋がない関係で現在は
血液検査でエイズと白血病が陰性の猫のみです。
仔猫はこの2つの血液検査の結果が確定診断できないため、お預かりが叶いません。
保護後、初期医療行為はすぐ受けていただきたいのですが
血液検査は保護から2~4週間経過してからの結果をご提示していただいております。
また、保護主さんがご自身で里親募集をし、
3ヶ月たっても里親が決まらない場合に初めて入居契約できます。
里親募集のノウハウについては、館もお手伝いします。
入居後も、里親が見つかるまではその猫の所有権は最後まで保護主さんです。
私どもは保護主さんと入居預かりの契約を交わし、最初に保証金3万円をお預かりします。
里親が決まれば入居後にかかった医療費を差し引き、全額返金します。
これは、いわゆるドロン防止(なすり付けて置き去りにすることの防止)の意味もありますが
医療費発生の際の不払いを防ぐためでもあります。
その他に1頭あたり5千円/月の養育費を、前金で3ヶ月分納めていただきます。
3ヵ月で里親が見つからない場合、その後も3ヶ月単位でお支払いをお願いしております。
月5千円でも正直、フード代と猫砂代で終わってしまい
人件費、場所の賃料などを含めると5千円以上の維持費がかかっておりますため、
入居の養育費については、値引きの交渉は行いません。
入居契約は1年間でその後は自身で引き取って里親募集を継続するか、
自分のお家の子にするか、私どもと契約を延長するか決断していただきます。
他にも、入居後も定期的に保護猫の面会にくること、
入居継続ができないケースがある等、
規約が細かく定められておりますため、
入居をご希望の場合は一度インフォームドコンセントのために
ご来所いただきます。
現在、仔猫の季節のため毎日入居のお問合せがあります。
そのため、ご来所くださる場合は、あらかじめ面談のご予約をお願いしております。
猫さんを保護されたことはとても勇気のいる、素晴らしい行為です。
しかし命あるもの、人間の子ども同様にお金がかかりますね。
相談いただくお話はどれも全てお受けできればよいのでしょうが、
入居の枠もあるため、規約に基づいて運営していくしかできません。
仔猫を保護したら、医療行為を済ませ、
先ずはぜひ里親募集をご自身で行ってみてください。
お世話になっている動物病院でポスターを貼っていただいたり
インターネットの里親募集の掲示板サイトもいくつかありますので
それらを使ってみてください。
私どもの施設は、人気のある仔猫ではなく成猫に特化していることもありますため、
猫の館MEへの入居は、いよいよ最終手段とお考えいただければと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
ありがとうございました。