化学物質過敏症 (231) トアロード画廊への道 最終回 喫煙カフェ | 神戸エサレン Healing space La Ola 靑い草原 

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化学物質過敏症 心の情景 

トアロード画廊を後にした私たちは、寄り道をせずに電車に乗る予定でした。

 

ところが神戸駅の地下にある、昔母と行ったことのあるUCCカフェへ

俊昭さんを連れて行ってあげたい、と思うのでした。これがまさに大失敗。

 

地下街は帰宅する人々でごった返し、私は正しい判断ができなくなっていました。

 

UCCカフェの席に着くと、喫煙可能になっていることに気が付きます。

お水を持ってきてくれた店員さんに、俊昭さんが事情を説明し、二人で謝りながら退店。

 

飛び込んだ別のカフェも、得体の知れない目に見えない化学物質で息苦しくなり

さっと喉を潤してから電車に乗り込みました。
 

行きと同じように俊昭さんは座り、私は扉付近で立ちます。

 

強い臭いのする人がいても、混雑する電車内では移動が難しく

失神しないように気を保たせ

しだいに近寄ってくる、白く萌える明石海峡大橋を見つめます。

 

舞子駅に着き、よろめきながらホームへ降り立ち

マスク越しに冷たい海風を感じると、不意に悔し涙がこみ上げます。

 

自宅までの急な坂道は、最近、私の肺をひどく痛めつけるようになりました。

呼吸ができず足も思うように動きません。

そんな私に合わせて、俊昭さんはゆっくりと登ってくれます。

 

『そうだよ。。。

 二人で一緒にトアロード画廊へ行けたし、兄にも逢えた。

 それでよしとしよう。。。』

 

坂を登りつめ、振り返り海を眺めると

立ち並ぶマンションから、柔軟剤の臭いのする風が吹いてきます。

 

追われるようにして、私たちは夕闇で濃くなった新緑の公園の中へ入って行くのでした。

 

 

おわり

 

 

 

 

 

 

今朝の舞子浜ウォーキング 129/365。

 

 

 

肌寒く感じ、フードを被ります。

 

大阪の山々も良く見えます。

 

 

コアジサシはいつから巣を作るのかな。

 

 

 

 

それではみなさま、今日も素敵な一日をお過ごしくださいね。。。!