化学物質過敏症 (157) ましになってなかった、化学物質過敏症 | 神戸エサレン Healing space La Ola 靑い草原 

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化学物質過敏症 心の情景 

パートナー俊昭さんの、黄斑円孔+白内障手術後、

初めての診察を昨日、受けに行ってきました。

 

眼圧が高く、まだ良く見えないので、足元が危ないのですが

少しずつ見える範囲が増えてきて、お陰様で経過は順調のようです。

 

先日の退院の日に、お迎えへ行った時は

「ひょっとして、化学物質過敏症がましになったのかも!?」と

喜んでいたのですが、昨日はとても辛くて大変でした。

 

 

 

「(体調が悪い時は)どうなるんですか?」と

みなさんによく尋ねらます。

 

それほど酷くない症状の時のことですが

お話させて頂こうかな、と思います。長文でございます。

 

 

ニコニコ

 

 

 

診察の時間に遅れないように、早めの電車に乗りましたが

それは通勤ラッシュど真ん中でした。

 

私たちが乗った電車以降、JRは事故のため止まってしまったので

早めに乗って良かったのですが・・・

 

 

身体を覆うコートを着込み、

三重にしたマスク、帽子、サングラス、耳栓、手袋をして

念のためにエチケット袋を用意します。

 

柔軟剤の臭いが溜まる駅のトイレを利用し

柔軟剤の臭いがすでに充満した車内へ乗り込みます。

 

舞子駅から三宮駅まで、各駅停車で約25分。

乗り込んだ途端、柔軟剤の臭いで頭痛や息苦しさが始まります。

 

パートナーと私は、連結部と車いす専用のあたりに立ちます。

私は連結部のドアの方へ顔を向けて立ち

なるべく臭いのことを考えないように

舌をかんで気を紛らわせます。

 

駅に停車するたびに、人がどんどんとなだれ込み

柔軟剤の臭いが強くなります。

(阪急京都線のラッシュ時よりはまし)

 

呼吸ができなくなり、意識もろろう、めまいとともに気が遠くなり

全身の力が抜けていきます。

『もう少しの辛抱だ、がんばれ』と

腕をぎゅっとつねり、自分に言い聞かせます。

 

あと5分長ければ、倒れていたでしょう。

元町駅でたくさんの人がどっと下車し

私は空気を求めドアの方へフラフラと向かいます。

やっとの思いで三宮駅で降りましたが試練はこれからです。

 

ポートライナーは、JRほど混んではいませんでしたが

強烈な柔軟剤の臭いが残っています。

 

人気のない隅の方で固まっている私の前に

柔軟剤の強烈な臭いの女性が立ちはだかります。

『何故だ、何故なんだ。。。』と発狂しそうになります。

 

でもどこにも逃げるところはありません。

やっとの思いで、医療センター前駅で下車します。

 

ああ、これで解放されると思ったら大間違いでした。

眼科専門のその大きなクリニックには窓がありません。

(入院したパートナー曰く、病棟にもなかったそうです)

 

暖房の効いた待合室は、人でごった返していて

合成香料の臭いでむせ返っています。

その場を離れるわけにはいかないのですが

院内を3時間滞在中、何度も場所を移動しました。

 

この頃までに、すでに3回マスクを交換しましたが

鼻の中に柔軟剤が入り込んでいるため

どんなに交換しても自分の息から臭いがします。

 

柔軟剤の臭いのこもったトイレで

水で濡らしたティッシュを鼻の穴にググっと押し込みながら

臭いを取り除こうと試みますが、効果はありません。

 

順番が来て、パートナーと一緒に診察室へ入り、先生のお話を聞きます。

意識がもうろうとしていましたが

パートナーが聞き逃した大事な要件を

私が漏らさずに聞くことが出来たので、難を逃れました。

大変だったけれど、一緒に行って良かったなあ、と思いました。

 

診察を終え、会計を済まし、長時間かけて薬局で薬をもらい

その頃には精根果てていましたが

ポートライナーに乗って、三宮駅へ辿り着きます。

 

そして、いつものお寿司屋さんで昼食を取ります。

まだ目が見えない彼が美味しそうに食べているので

本当に良かったなあ、と思いました。

 

『この後は、さほど込んでいないJRに乗って帰るだけだ!』と

心の中で叫んでいましたが、なんと試練はまだ続きました。

 

乗っていた電車が途中で20分、停車してしまったのです。

40分間、車内で立ったままでしたが(私は柔軟剤が染み込んだ座席に座れない)

朝の通勤時ほど混みあっていなかったのが幸いでした。

 

けれどもその頃、すでに症状が重くなっていて

思考能力がなく、口元もマヒするので、言葉も発することができず

視力もぼんやりとし、足に力が入らない状態で帰宅。

 

柔軟剤の臭いの付いた服を、私たちはすぐさま脱ぎすて

コートからカバンまで、すべてを酸素系漂白剤に漬け込み、3回洗濯します。

 

しばらくは家の中にも強烈な柔軟剤の臭いが漂います。

 

身体や髪や鼻の穴に入り込んだ柔軟剤は

いくら熱いシャワーで洗っても落ちません。

シャワーの湯気が柔軟剤の臭いがします。

 

瞳に何か膜が張ったようで、白くもやがかかり、涙がネバネバとしています。

喉には違和感があって、吐き気がします。

 

全身が鉛のように重たく感じ、何とも言えない嫌な疲労感に包まれます。

 

神経が逆立ち、音にも敏感になっています。

全身がだるく、お布団に入っても全く寝付けませんでした。

息苦してあまりにしんどいので起き上がり

夢遊病者のように夜中の台所で甘酒を温めて飲んだので

その後は少し眠ったようです。

 

この日は満月だったことや、12月の花粉症や

更年期障害も関係あるとは思いますが

化学物質過敏症は本当に辛いです。

 

 

 

翌日、パートナーに

「昨日、電車や病院は柔軟剤、辛かった?」と聞いてみると

「僕はそれほど臭わないよ。だけど、昔に比べたらきつくなったね。

 電車も病院も窓が開かなくなったのは、辛いなあ」と。

 

そうなのです。

窓が開かない空間は、空調で調整して、空気が綺麗というイメージがありますが

実は柔軟剤のマクロカプセルや花粉が、飛び回っているのです。

 

 

 

うさぎのぬいぐるみ

 

 

今回は、化学物質過敏症としては、症状が軽いほうでしたが

眼が見えないパートナーが段差や隙間でこけない様に

集中していることは精神力も必要でした。

 

赤ちゃんやお子さんがおられたり、病人や親の介護をされる

化学物質過敏症の方は、もっともっと大変だと思います。

 

母が亡くなるときに、もし私が化学物質過敏症だったら

京都から神戸へ通えなかっただろうなあ、と

それは恐ろしく思います。

 

 

星

 

 

今朝の舞子浜ウォーキング 359/365。

 

 

 

いつもより1時間遅く到着。

それでも朝やけは始まりませんでした。

 

 

 

 

 

それではみなさま、今日も素敵な一日をお過ごしくださいね・・・!