これが今回問題となった左下である。グレー部は鉄板が剥き出しになっていたため、私が錆止めにサフェーサーを吹いておいた部分である。

この件に関して嫁は多くの事を語ろうとはしなかった。どこでどのように擦ったのか具体的なことは私も未だに知らない。どうもまたコンクリートで擦ったみたいだが。

嫁からのコメント「走行中、あやかしが現れたので戦っておったのじゃ。光明遍照、現威神力・・・」



ディーラーで応急処置をしてもらったと言っていたしクリップを交換してくれたとも言っていたし、傷は大きいが下の方なので目立つわけでもないのでこのままでもいいかなと思ったりもしたのだがスクリュー(ネジ)が1か所ないままではそのうち後部だけ抜けたり割れてきたりするかもしれないし、よく見ると何だか直せそうな雰囲気なので今回修理してみることにした。







まずスカッフプレートを外す。






スカッフプレートのクリップ穴からのぞき込み、下部のスクリュー受け用のクリップが入る穴を確認。変形し正方形になっていない。サイドストーンガードの端が見えているが砂がめり込んでいる。





サイドストーンガードを外す。整備書ではスクリューを外し、手で全体を下方へ向けて前から順に外すといった感じで書かれているが、内装のクリップ外しで慎重にクリップ部を1か所ずつ外した方がよさそうな気がする。クリップ外しがうまく掛かっておらず1か所クリップを割ってしまった。








サイドシルの下部が「へ」の字に曲がっているので・・・







大型のモンキーレンチで挟んでまっすぐに修正。








赤丸の方の穴が上から見えていた穴。こちらの形を整えていく。黄丸の方はダミーのクリップがついているがかなり削れている。





安物の長ボルトを買ってきて、赤枠の部分を削ってスカッフプレートの穴から入るようにする。これを当てものにし、ハンマーで叩き出した。







この位が限界かな。残念ながら黄丸の付近には長ボルトが届かず断念することに。外からフックを溶接して引き出すやり方があるがウチでは出来そうにない。






サイドストーンガードのブラケット部もグシャッとなっているのでヒートガンで熱して形を整えた。






下側の新品クリップを仮組し、サイドストーンガードを合わせてみると、ほぼピッタリ合ったのでこれでいくことにする。穴が微妙に大きくなったのか、僅かにガタつくので本組の時はシール剤を塗ってはめ込んだ。






スカッフプレートの穴の周囲にテープを貼り、マスキング。中の叩き傷の入った部分にサーフェイサーを吹く。






外側にも吹く。







塗装してボディ側は終了。完璧な修理ではないが私的にはこれが精一杯だ。





赤枠の部分に応急処置で両面テープを貼ってくれていた。黄丸のブラケットの付け根が破断しており、役目を果たしてくれていない。1個クリップがないし、もう1個は割れかけているし。






この部分が破断。上下2か所しかくっついていないから簡単に割れるみたいやね。嫁はサイドストーンガードは交換になると言われたみたいだけど、ちょっともったいないので直してみようと思う。





ホットボンドでくっつけてみた。上だけでなく横や中も塗ってみた。それなりにカッチリくっついているような気がするのだが。






新品のクリップを3個買ってみたのだがすべて使う羽目に。






傷部にパテを塗って削り、塗装。今回も傷の部分だけを塗る予定にしていたが、気が付くとサーフェイサーがかなり広範囲に飛んでいたため、結局全体を塗装するはめに。塗料が足りなくなりそうでヒヤヒヤものだった。






スクリューも1個なくなっていたが一緒に注文しておいたので取り付けた。数週間後コンパウンドで磨いた。




これも完ぺきな修理とはいかなかったが、まあ良しとしましょう。



嫁からのコメント「チマチマと修理をせずボディとサイドストーンガードの新品(共に塗装済み)を買ってきて付け替えようとは思わないのかね」




ではではニコニコ

左下を擦ったと聞かされてから約1か月経ったある日、嫁カーで出かけようとして何気なく左のフロントタイヤを見ると一部がたんこぶのように膨れているではありませんか。




タイヤの膨らみの周辺には大きな傷もなく少し汚れている程度。何らかのダメージが加わり、内部の組織が破壊され、このようになっているのだろう。



恐らくこのまま使うのは無理であり、交換になるのだろうなと思った。嫁に左下を擦った時に一緒に擦ったのでは?と聞いてみたが、左下だけで前の方は絶対擦っていない、との答えが。

しかしフロントバンパー下部をのぞき込むとこのような傷とディーラーがリタッチしてくれた形跡が。

嫁からのコメント「あやかしがつけた傷だ。すぐに除霊を行うのだ」



出かけ先を少し変更してディーラーへ。スタッフ氏からの返答は、すぐにバーストしたりするというわけではないが高速道路を走ったりするのであれば早めに交換しておいた方が良いとの事。こちらもそのつもりだったので見積もってもらいその場で交換してもらった。全て込みで1万円弱。

嫁からのコメント「私が擦ったという証拠はない。交換推奨者の君が払うのが当然の措置だ」




少し後で手に入れた各タイヤメーカーのカタログにはどれもこのような膨らみに対して、内部でコードが切れている可能性があるので交換しましょう、といった感じで書かれている。逆に放射状のへこみに対しては問題ないといった感じで書かれていた。これは勉強になったね~。




嫁からのコメント「君はタイヤ1本だけ交換せずに、4輪全てを新品かつハイグレード品に交換して差し上げようという気はないのかね」



次はフロントバンパー。下部を擦った際、下から突き上げるような衝撃が加わったらしい。クリップが外れ、フェンダーライナーの一部が出てきている。写真には写ってないが、バンパーとフェンダーの接合部にも僅かなずれがあった。





フェンダーとバンパーのずれを修正し、フェンダーライナーを押し込み、クリップを留め直した。幸いどれも破損はしていなかった。





ペーパーをかけパテを塗布。






乾いたら削って形を整える。





後はプラモ用のエアブラシで下塗り、上塗り、クリアーを3回ずつ吹いて終了。先端部に小さい傷が残ったが殆ど分からない。数週間後コンパウンドで磨いた。





嫁からのコメント「君はフロントバンパー(塗装済み)とダメージを受けていそうな部品全てを買ってきて交換しょうとは思わんのかね」




ではではニコニコ

ホイールの傷も修理してみたい。しかし小さな傷が広範囲にある。きっちりやろうとするとパテで傷を埋め、ホイール1本を全塗装となる。一番やりたくないパターンだ。完璧な修理よりも、部分的な修理で傷が目立たなくできればそれでよいので、その路線で行ってみたいと思う。

よく見るとタイヤにも小傷がついている。サイドウォールは弱いのであまり気持ちのいいものではない。




アルミホイール用のパテを見つけたので買ってきて、塗って乾いた後削ってみた。これだけでもかなり分かりにくくなった。





スポーク側も同様。十分効果は現れたが、もう少し目立たなくできればいいのだが。





アルミホイール用のシルバーを持っていたので皿に取って筆で塗ってみた。微妙な進展が見られたかなという程度。





それならば前回同様プラモ用のエアブラシにとってパテの部分だけ塗り、仕上げにクリアーを吹いてみた。何ということでしょう。一部を除いて殆ど分からなくなったではありませんか。







スポークの部分も多少傷が分かるが、それでも最初と比べると随分良くなった。数週間後にコンパウンドで磨いた。




目立たなくするのであればこれで十分だと思うので終了とする。気に食わないと思うようになれば、もう少し丁寧に再修理してみたいと思う。



嫁からのコメント「君は新品ホイール(新品タイヤ組み)を買ってきて交換しょうとは思わんのかね」




ではではニコニコ