尾池和夫の記録(451)『活断層のリアル』補遺(3)2026年1月6日の島根県の中規模地震について
 

 

 

 

    この図はマグニチュード0以上の小さな地震の分布図です。島根県を含む山陰地域から中国地方の全域にかけて、この図には、ほぼ東西の圧縮力に対応する断層運動の方向に線状の分布が走っています。北西ー南東方向、あるいは北東ー南西方向の線状分布です。

 

 

 


 産業技術総合研究所のデータベースから描いた活断層の分布にも、この地域には同じような線状の分布が見えます。未発見の活断層が存在することを小さな地震の分布図が示しています。

 

 

 


 この地域の歴史地震資料によると、マグニチュード5以上の地震が多数起こっており、大規模な地震も起こっています。また、大規模地震の前に中規模の地震が前兆的に起こっている場合が多いこともわかっています。

 

 


 上の図の長方形部分の、1650年から2025年までのマグニチュード5以上の浅い地震の時系列です。例えば1925年の但馬地震、1927年の北丹後地震、1943年春の鳥取地震と秋の鳥取大地震などの双子地震が有名です。


 2000年10月6日の起こった鳥取県西部地震の前にも前兆的に前震群が起こっていました。一年を一秒としてアニメーションでその様子を見ることができます。

 

 


 2026年1月6日には鳥取県西部地震の余震域の中に中規模の地震が起きました。この地震の起こり方から、さらに大きな地震が起こる可能性もあるので、しばらくはこの地域の地震の起こり方を注意して見ていることが必要です。

 この図は石川有三さんによるものです。