ハーシーのチョコレートを初めて食べたときは
正直言って
ちょっとがっかりした
映画や絵本や小説の中に出てくるアメリカのお菓子は
夢のように美味しそうに見えていたのに
これなら不二家のハートのピーナッツチョコのほうがおいしいな
なんて思った

ハワイのお土産のマカダミアナッツチョコは
感動した!
一箱ぜんぶ
ひとり占めしたいくらい
大ファンになった
そうでもないかなと思い始めたのは
割と最近のこと

もっと感動したのは
スイスのお土産で初めて出会った
三角のチョコToblerone
どうしよう……
と思うくらい
夢中になった
クツックツッとしたのが入ってるタイプが
私の最大のお気に入り
文字通り
喉を鳴らして食べてたな~

キャラメル味が大好きで
それはいまも変わらない
キャロライン
響きがキャラメルに似ているからか
「大草原の小さな家」の母さんだからか
キャロライン
口の中で言うだけで
美味しい響き
好きな名前

レイチェルは
少し
チョコレートに似ているけれど
どこか
ツン
としたイメージ
ひらがなで
れいちぇる
と書くと少し優しくなる

れいちぇるは少し離れた友だちで
キャロラインは
いつも一緒に腕を組んで歩いているようなお友達
そんなイメージ

そしてチョコレートのことをいろいろ知ってしまったいまは
家にあるココアは飲むけど
少し
チョコレートを簡単に買って食べるのは
控えようかなと思ってる
三角チョコを見つけても
喜んで買って一気に食べたりしないように

いただいちゃったなら
それはもう
喜んで!
だけどもね

などということをツラツラ思う
そういえば"バレンタインデー"は明日だっけ
な夜
れいちぇるは
離れていっちゃうのかな。。
ようやく!
鎌仲ひとみ監督の
「ミツバチの羽音と地球の回転」
を観る

祝島
4年に一度のお祭り
神舞
ことしは神舞のある年
そのための準備を始めたと
年明け早々
祝島に住む金ちゃんから聞いた

その神舞が
映画の中で繰り広げられる

………こういう島なんだ
こういうことの生きている島

原発を新設しようとする
中国電力
上関町
山口県
島の自然の恵みをいただく生活を守るため
原発に反対する
島の人

視線を合わせることのできない
役所の人や
中電の船に乗っている人

まっすぐ
自分のことばを投げる
島の人

美しい海は豊穣で
ビワは皮をむかずにかぶりつけ
豚も犬も
放たれている
人は真っ黒に日焼けして
おばちゃんたちの日除け帽は半端なくでかい

スウェーデンでのエネルギーシフトの試みや
選択できるグリーンエネルギーの報告なども描かれる


私の興味は
俄然、祝島

エネルギーの問題じゃないんだよなと
しみじみ思う
生活の話
命の話
人間だけじゃなく
海の中
山の中
すべての生きるものの命の話
続いていくか
断絶するかの
瀬戸際の



旅に出たくなる
祝島に
和歌山に
美しい海に
深く吸い込める澄んだ空気のある場所へ
何もかもが変わった日から
11ヶ月になる

あの日のまま時が止まってしまったような気もするし
激しく動いたものもあるし
何もかもが変わったまま止まって見えるものもある

夢であってほしい
何度も思った
どれだけ願っても
叶えられない夢

それなら現実を
少しでも修正し
改善し
工夫して
少しでも楽に呼吸ができるように
少しでも明日の光を感じられるように
心が生きていけるように
願い
考え
試みる

これが何になるのかな
思う瞬間は何度もやってくる

たとえばデモの中継をしているとき
こうしてデモを繰り返して
それがどれだけ世の中を変える力になるんだろう
誰の耳に届くのだろう
内側で
ぐるぐる回っているだけじゃないのか……

そのたびに
思う
やってみないとわからない
結果が出る出ないなんてうんと先のこと
やらなければ
結果は出ない
やってみても
結果は出ないかもしれない
だけど
やってみないとわからない

私自身はデモに参加することはない
取材し
中継をする
これも
11ヶ月の間に見えたことのひとつ

文句を言うより
自分に何ができるかを考える
そのほうが
私にはやりやすい
それも
11ヶ月の間に見えたこと

見えていないのは
福島の現状で
ひとりひとりの現実で
津波や地震の被害にあったひとりひとりの毎日のこと
どれだけ想像しようとしても
本当のところは
私には見えない
たとえばの外郭に触れたり
聞いたり
読んだりしたって
本当のところは
私には
わからない

わからないけれど
わからないけれど……


大きな怒りを覚えて
それを自分にできることに還元すると
びっくりするくらい
小さなことになる

小さなことだけど
長く続ける

小さなことを長く続ける

私は大きな怒りを持続するには爆大なエネルギーが必要で
きっと途中で投げ出すでしょう
だから私は小さなことを長く続ける
そういうエネルギーの使い方をしたい

短距離走も長距離走も苦手だけど
躍るのは好き
そういうエネルギーの使い方をしたい

勝ち負けもないし
意味があるのかどうかもわからない

ドラマチックなことより
些細なひとこま
期待をしてしまったときには深呼吸をして
静かに手放せますように
すごく
難しそうなことだけど。。


11ヶ月は一日一日の積み重なりで
一日一日には
ひとりひとりの現実がある

静かに
夜を
過ごす