3月11日が近づいてくるのが
怖かった
何かが起きるんじゃないかとか
そういった怖さじゃない
何が怖いのかわからないけれど
近づいてほしくない…
ムチャなことを思っていた
なんで?
意識してないよ
その人のことばには
力があった
想いはあるに決まってる
だけど"自分"を先に考えてない
だからだ
きっと
結局私はひとりでいたくないものだから
人のいるほうへ
誰か人のいる場所へ
ひとりで歩き回っていた
一年前と同じように
吉祥寺で友だちと会って
歩きながらUstした
渋谷からはIWJの手伝いで
個人的に興味をもっていた
「Stop Motion 11th」の中継をした
日比谷に移動する途中
大好きな表参道あたりを眺めたくて
原宿で降りた
たくさんの人に溢れてた
私の大好きな表参道は記憶の中の風景のまま
いまはまた
違う装いの生きた街が風にそよぐ梢の下に広がっている
ほとんど駅前で
ジャニーズファンの中学生の少女たちの話を聞き
Ust中継した
銀座で降りた
銀座も私の好きな場所
数寄屋橋の交差点を見渡すと
デモ隊がいた
Ust中継をしながら
日比谷公園へと歩いた
中学生と高校生の男の子たちに話を聞き
自主制作の映画を撮っているという音楽隊に話を聞いた
卒業式帰りの着飾った女の子たちとすれ違う
日比谷公園はたくさんの人で賑わい
音楽が奏でられ
マイクは坂本龍一さんの登場を告げ
私はたくさんの出展テントをUstして歩く
経産省前に立ち寄れればいいな
思っていたら
まさに
経産省前で去年の9月
ハンガーストライキをしたどっきょくんと会った
彼はいまや都民投票の中心的人物
やあやあ言いながら手を振って
いつの間にか歩き慣れた道をゆき
経産省前に立ち寄って
国会議事堂目指して私は歩く
だんだんと
警察官の数が膨らんで
ツイッターでは物騒なつぶやきが流れ始め
キャンドルを手にした人が流れるように歩いていく
雨が降り始めた
私は歩きながらUst中継をする
暗い空
絵に描いたような国会議事堂
すでに鎖となっている人、人、人……
これからつながろうと先を急ぐ人、人、人……
国会議事堂を取り囲む一辺を歩ききったとき
向こうにキャンドルの連なりを見て
私は言葉に詰まる
こんなにたくさんの人が
ひとり、ひとり
ここに足を運んでる……
雨は止み
また降り始める
国会を取り囲む人は
増え続ける
キャンドルの炎が
まだつけていない人のキャンドルに
引き継がれていく
3辺目が見えた
ずっとずっとずっと
キャンドルが連なっている
重なりあうようにして
人がひとりひとり
立っている
「自分のことなら我慢できるんだけどね」
館山から来たという70代の男性は言う
「自分のことならいいんだけど
子どもや孫のことだからね
たまらないよ
守らなきゃ
だからこうしてここに来た」
国会議事堂は人の鎖でつながりました
アナウンスが流れる
声は勝手にあげてください
拡声器の声に
笑いがもれる
ひとりひとりが足を運んだ人間の鎖は
結ばれた
私は歩きながら
Ust中継をした
4辺全部歩きたい
後ろ髪を引かれながら
予約を入れている場所へ向かわなきゃ…
既に
遅刻だけれど
地下鉄に乗って
中野で降りた
中野ゼロホールで開催される
「Days Japan」のイベント
暗くなった道を急ぎながら
この日最後のUst中継をした
講演を聴いて
休憩時間には隣あった人と話した
すっかり夜になっている
帰り道
私は"怖さ"がやってこなかったことに気がついた
人のいるほうへ
誰か人のいる場所へ
ひとりで歩いて行って
話を聞いた
ニュース性も面白いことも情報も何もない中継を
我慢強く見てくれている人と
いっしょに歩いていたのかもしれない
東京は
いつものように
たくさんの人で賑わっていた
3月の
ある日曜日
私は家に帰るのが
少し
嬉しかった
いまの家でもいいし
どこかほかの場所でもいい
会いたい人が
はっきりとわかる
歩いて行く道が
少し
見えた気がした
怖かった
何かが起きるんじゃないかとか
そういった怖さじゃない
何が怖いのかわからないけれど
近づいてほしくない…
ムチャなことを思っていた
なんで?
意識してないよ
その人のことばには
力があった
想いはあるに決まってる
だけど"自分"を先に考えてない
だからだ
きっと
結局私はひとりでいたくないものだから
人のいるほうへ
誰か人のいる場所へ
ひとりで歩き回っていた
一年前と同じように
吉祥寺で友だちと会って
歩きながらUstした
渋谷からはIWJの手伝いで
個人的に興味をもっていた
「Stop Motion 11th」の中継をした
日比谷に移動する途中
大好きな表参道あたりを眺めたくて
原宿で降りた
たくさんの人に溢れてた
私の大好きな表参道は記憶の中の風景のまま
いまはまた
違う装いの生きた街が風にそよぐ梢の下に広がっている
ほとんど駅前で
ジャニーズファンの中学生の少女たちの話を聞き
Ust中継した
銀座で降りた
銀座も私の好きな場所
数寄屋橋の交差点を見渡すと
デモ隊がいた
Ust中継をしながら
日比谷公園へと歩いた
中学生と高校生の男の子たちに話を聞き
自主制作の映画を撮っているという音楽隊に話を聞いた
卒業式帰りの着飾った女の子たちとすれ違う
日比谷公園はたくさんの人で賑わい
音楽が奏でられ
マイクは坂本龍一さんの登場を告げ
私はたくさんの出展テントをUstして歩く
経産省前に立ち寄れればいいな
思っていたら
まさに
経産省前で去年の9月
ハンガーストライキをしたどっきょくんと会った
彼はいまや都民投票の中心的人物
やあやあ言いながら手を振って
いつの間にか歩き慣れた道をゆき
経産省前に立ち寄って
国会議事堂目指して私は歩く
だんだんと
警察官の数が膨らんで
ツイッターでは物騒なつぶやきが流れ始め
キャンドルを手にした人が流れるように歩いていく
雨が降り始めた
私は歩きながらUst中継をする
暗い空
絵に描いたような国会議事堂
すでに鎖となっている人、人、人……
これからつながろうと先を急ぐ人、人、人……
国会議事堂を取り囲む一辺を歩ききったとき
向こうにキャンドルの連なりを見て
私は言葉に詰まる
こんなにたくさんの人が
ひとり、ひとり
ここに足を運んでる……
雨は止み
また降り始める
国会を取り囲む人は
増え続ける
キャンドルの炎が
まだつけていない人のキャンドルに
引き継がれていく
3辺目が見えた
ずっとずっとずっと
キャンドルが連なっている
重なりあうようにして
人がひとりひとり
立っている
「自分のことなら我慢できるんだけどね」
館山から来たという70代の男性は言う
「自分のことならいいんだけど
子どもや孫のことだからね
たまらないよ
守らなきゃ
だからこうしてここに来た」
国会議事堂は人の鎖でつながりました
アナウンスが流れる
声は勝手にあげてください
拡声器の声に
笑いがもれる
ひとりひとりが足を運んだ人間の鎖は
結ばれた
私は歩きながら
Ust中継をした
4辺全部歩きたい
後ろ髪を引かれながら
予約を入れている場所へ向かわなきゃ…
既に
遅刻だけれど
地下鉄に乗って
中野で降りた
中野ゼロホールで開催される
「Days Japan」のイベント
暗くなった道を急ぎながら
この日最後のUst中継をした
講演を聴いて
休憩時間には隣あった人と話した
すっかり夜になっている
帰り道
私は"怖さ"がやってこなかったことに気がついた
人のいるほうへ
誰か人のいる場所へ
ひとりで歩いて行って
話を聞いた
ニュース性も面白いことも情報も何もない中継を
我慢強く見てくれている人と
いっしょに歩いていたのかもしれない
東京は
いつものように
たくさんの人で賑わっていた
3月の
ある日曜日
私は家に帰るのが
少し
嬉しかった
いまの家でもいいし
どこかほかの場所でもいい
会いたい人が
はっきりとわかる
歩いて行く道が
少し
見えた気がした