ミドリ十字の薬害エイズ事件のとき
安部英という医者が起訴された
さんざんニュースで見かけたその風貌は
いまもはっきりと覚えている
たくさんのマイクを突きつけられ
追いつめられる姿もあった
その中のある一瞬
私の目には安部英が悪魔に見えた
見えた途端に必死で掻き消した
人を悪魔だと思うなんて。。
自分にびっくりした
だけど背後に悪魔が見えた
違う違う見えてない
そんな目で見てるからだ……
80歳近い高齢だったこともあり
おじいちゃんなのに……
とかわいそうな気がした瞬間もあった
その想いも必死で掻き消そうとしていた
被害にあった人を思えば
かわいそうだなんて思ってられない
でもきっと家ではいいおじいちゃんなのかもしれない
いやいや…
いやいや……
そのころの私は自分がこの事件をどう受け止めればいいのか
よくわからないでいたのだろう
感情でしか
見ようとしていなかったのだろう
山下俊一教授について考えていたとき
ふと
この安部英という医者のことを思い出した
だけど山下俊一氏に対しては
どれだけひどいことをしたのか自覚してもらいたいとしか思わない
相変わらず感情で理解しようとしている気がするけれど
かわいそう……
なんてことは
いまのところ一度も胸をかすめない
このお医者さんの言ったことを信じて
どれだけの人がいま泣いているか。。
希望にすがりたい人の目の前で
本当じゃない希望をひらめかせるなんて
なんてことを……
なんてことを…………
09年に山下俊一教授の書いた論文というものがあるらしい
私はまだ入手していないけれど
明日明後日には手に入る
いまは抜粋されたものに目を通した段階
それでもわかったことがある
山下俊一というお医者さんは
本当は危険性についてもちろん知っていて
自分で論文にまで書いておいて
福島の人たちには
ありもしない希望を見せた
あたかも本当のように信じ込ませた
この人は大丈夫なのだろうかと
冷え冷えとしたものが這い上がってくる
この人は研究のためなら
何を犠牲にしようと平気なのだろうか
ひとりひとりの顔は
見えてないのだろうか
大切なものを見失っているのに
まだ科学の道を歩こうとしている……?
身近な
手の届く範囲のことでは
いいこともある
だけど
大きなこと
なかなか手の及ばないところでは
とんでもなくひどいことがまかり通っている
この震災以降
だんだん
そのことが
はっきりとしてきた
……哀しいことに
良心というものが
もしかしたらアテにならないのかもしれないと
足元が崩れ落ちるような恐ろしさを感じる
慌てて目を瞑る
好きな人やいっしょにいて楽しい人のことを考える
豊かな気持ちになった瞬間のことを思い出す
頑張って目を開けて
何が起きているのか
見る
慌てて目を瞑る
頑張って目を開ける
何度でも繰り返し
何度でも繰り返す
安部英という医者が起訴された
さんざんニュースで見かけたその風貌は
いまもはっきりと覚えている
たくさんのマイクを突きつけられ
追いつめられる姿もあった
その中のある一瞬
私の目には安部英が悪魔に見えた
見えた途端に必死で掻き消した
人を悪魔だと思うなんて。。
自分にびっくりした
だけど背後に悪魔が見えた
違う違う見えてない
そんな目で見てるからだ……
80歳近い高齢だったこともあり
おじいちゃんなのに……
とかわいそうな気がした瞬間もあった
その想いも必死で掻き消そうとしていた
被害にあった人を思えば
かわいそうだなんて思ってられない
でもきっと家ではいいおじいちゃんなのかもしれない
いやいや…
いやいや……
そのころの私は自分がこの事件をどう受け止めればいいのか
よくわからないでいたのだろう
感情でしか
見ようとしていなかったのだろう
山下俊一教授について考えていたとき
ふと
この安部英という医者のことを思い出した
だけど山下俊一氏に対しては
どれだけひどいことをしたのか自覚してもらいたいとしか思わない
相変わらず感情で理解しようとしている気がするけれど
かわいそう……
なんてことは
いまのところ一度も胸をかすめない
このお医者さんの言ったことを信じて
どれだけの人がいま泣いているか。。
希望にすがりたい人の目の前で
本当じゃない希望をひらめかせるなんて
なんてことを……
なんてことを…………
09年に山下俊一教授の書いた論文というものがあるらしい
私はまだ入手していないけれど
明日明後日には手に入る
いまは抜粋されたものに目を通した段階
それでもわかったことがある
山下俊一というお医者さんは
本当は危険性についてもちろん知っていて
自分で論文にまで書いておいて
福島の人たちには
ありもしない希望を見せた
あたかも本当のように信じ込ませた
この人は大丈夫なのだろうかと
冷え冷えとしたものが這い上がってくる
この人は研究のためなら
何を犠牲にしようと平気なのだろうか
ひとりひとりの顔は
見えてないのだろうか
大切なものを見失っているのに
まだ科学の道を歩こうとしている……?
身近な
手の届く範囲のことでは
いいこともある
だけど
大きなこと
なかなか手の及ばないところでは
とんでもなくひどいことがまかり通っている
この震災以降
だんだん
そのことが
はっきりとしてきた
……哀しいことに
良心というものが
もしかしたらアテにならないのかもしれないと
足元が崩れ落ちるような恐ろしさを感じる
慌てて目を瞑る
好きな人やいっしょにいて楽しい人のことを考える
豊かな気持ちになった瞬間のことを思い出す
頑張って目を開けて
何が起きているのか
見る
慌てて目を瞑る
頑張って目を開ける
何度でも繰り返し
何度でも繰り返す