石原さんというやんばる地方にお住まいの方が
高江の現状を話しに来高円寺されると知った

高江のヘリパッド問題
高江のスラップ裁判

私なんてごく最近知ったばかりのことだけれど
だからこそ
生の話を聞きたくて
高円寺の不可思議な空間に身をおいた

石原さん含め
3組のミュージシャンがライブをするらしい

昔っからそうだけど
私はムリな音楽は本当にムリで
自分の中に入ってきてほしくなくて
聴かないようにシャットアウトする

ひとりムリな方がいて
ライブだから失礼のないように気遣いつつも
その人の音楽が私の中に入ってこないように
私は張ったドームの中へ避難した

大人げないなぁと思うのだけれど
音楽とかダンスとか
生のものは特にムリ
ムリなものは入ってきてほしくない。。。

てなこともありつつ
石原さんのお話は私にストレートに入ってきた
もっと
知りたい
もっと
わかりたい

高江に行こうと思う

そして石原さんの音楽は
とんでもなくワールドで
ギュインギュインとつれてかれて
もう一人の方との初めてのセッションだったそうだけど
なにしろもっともっと聴きたかった

高江にきたら家に泊まりなよ
石原さんは言って
当たり前のように私をハグした

私も当たり前のようにハグし返して
がんばってくださいとバカなこと言ったら
お前もな
返された

ここにも不思議な夜が落ちている
知らないのに知っていて
次に会ったとき忘れていても知っている

帰り道
寂しさと広がりと哀しい気配に浮かれてしまった私は大口あけて
笑いながら自転車こいだ
家に着いたとたん
喉が痛いのに気づいた

そんなんばっかり
今年は春一番が吹かなかったけれど
暦から大幅にズレての春の強い風
ごうごう
強く
揺さぶって
木々の梢を震わせて
ごうごう
季節を変える風が
面白がるように意地を張るように思い知らせるように
ごうごう
吹いている

夜になって出かけようと準備を始めて
出かける気力が消滅した

最近
もぐってばかりだな

季節の変わり目の危うさに合わせるように
不安定
いろいろ
不安定

大阪場所は終わったことにようやく慣れて
千秋楽の録っておいたのを眺めてる

窓の外には強い風
ごうごう
吹き飛ばされて
しまいたいかも

吹き飛ばされた花咲く前の桜の梢を拾い集め
糸や布を染めたなら
ほんのり桜色があらわれる

柔らかい
優しい
ほんの少し
微塵もいいところくらいの
ほんのほんの少しだけ
狂気を含んだ淡すぎる色

いまの時期になると
思い出す
初めて出会ったルーマニアの人は
バレエダンサーだった
みっしりした短躯の男の人
なのに躍り出すと柔らかくて
空気が広がっていった

ルーマニアでバレエって面白いな
そのころはただ
そう思っただけだった

ルーマニアのコスミンさんがやってきて
森下スタジオでパブリックトークっていうのが開かれた

共産圏に組み込まれロシアの支配下におかれたから
ダンサーはクラシックバレエを踊るしかなかったと知った

その後
学生は大学の広場で政治活動を自由にできるようになり
ダンサーはモダンやコンテを自由に躍れるようになった
学生運動とダンスは同じ線上にある
コスミンさんは言っていた
(デモやアクションや座り込みの様子をUst中継するとき
私はジャンルをいつも"パフォーミングアート"にしている
あながち間違ってなかったんだな……☆)

ダンスは社会の一角
国や風土や人心や歴史の流れや…
その表出のひとつがダンス

当たり前のことを
改めて思うと
面白くて哀しくて
希望も失望も同時に見える

何も
誰も
何かから切り離されて存在はしない
できない

ルーマニアのコンテンポラリーダンスの映像を
いくつか見せてもらった
正直
心惹かれるものは少ない
好みっていうのもあるし
日本で観ているもののクオリティーの高さ
っていうのもあるんだと思う

それでもルーマニアのダンサーが来たら
生で観てみたいなと思った
素朴にごろりとある感じとか
溜まってるばかりでまだ表にうまく出てこれない渦巻くものとか
映像ではなくその場にいれば
もっといろいろ受け取れるだろうし
その場に自分をおいてみたい

コスミンさんは助成金のことをしきりと言っていた
アーティストが生きていける環境を整えようとものすごく尽力されている

4/29日まで
コスミンさんは日本に滞在するそうだ
主に森下スタジオに……ww

やっぱりいろんな場所に行ってみたい
知らない空気に触れて
会ったことのない人に囲まれて
眠れないくらい刺激を受けて
走り回って夢をみたい
口から何が飛び出すのか
何を叫ぶのか……
知らないことをわかってみたい

ルーマニアの夜
ダンスシアターのない国
だけど
ダンサーは
ギャラリーやホテルや友だちの部屋で躍ってる