少し前に、これを読み終わっていました
小さい頃に難民になった少年の、実話の物語。
英語版漫画で、大文字表記で慣れるまで読みにくいですが、そこまで難解な単語は多くない感じ。
日本語版もいつの間にか出てたみたい
急な襲撃で村を追われ、お母さんとはぐれてしまった子ども達。
難民になって数年たった頃から物語はスタートします。
学校に行きたいけど障がいのある弟が心配なこと、
支えてくれる友だち、
アドバイスしてくれる地域のリーダー、
優秀なのに女の子だからとお金のために結婚させられるクラスメイト、
年老いた養母が話してくれる故郷、
忘れられないお母さんへの葛藤、
お腹が空いて泣く子ども達、
水のために何時間も並ぶこと、
希望と閉塞感、罪悪感、嫉妬、友情...
辛いこともあるけど、葛藤しながら成長していく子ども達の姿がとても印象的でした
私は途中で辛くなって読めなくなった時期もあったけど、読みきることができて本当に良かったです
娘にも途中まで読んでもらいました。
英語的には「簡単」と言っていましたが、内容的に理解するにはちょっとまだ難しいかも
でもシャットダウンするんじゃなくて、徐々にそういう話をしていけたらいいな
我が家はお金持ちではないけど、貧しくもなく
特に今の生活に不満はなく
将来の不安はポヤーっとはあるけど
世界的に見たら恵まれてる部類なんだろうと思います
たまに
「どうして自分は生きてるんだろう」
と思う時期が、子どもの頃からありました。
子どもの頃にテレビで見た、海外の小さな子どもが生活費を稼ぐために物を売ったり、再利用できそうな物を集めているのを見て、とても衝撃的だったのを覚えています
でもまわりの友だちにそういう話をしても、流されるか、
「日本に生まれて良かったじゃん」
と言われて、モヤモヤして、結局そういう話をあまり誰かと共有することなく大人になってしまいました
大学時代の友人では、難民支援をしていた子がいたのですが、ちょっとケンカをしてしまって、実際に会って謝れないまま...
ずっとメールでやり取りしていて、療養のために空気の綺麗な田舎に行く、というメールを彼氏さんが送ってくれてそのまま連絡が取れなくなってしまったのでした
10年近く経っても、その子のことはよく覚えています。
連絡がとれなくなった当時は心配と後悔で何度も夜中に目が覚めていました
その子は真面目でまっすぐで優しくて、たまに生真面目過ぎる面も。
主張がぶつかった時にお互いに譲れなかった。
今思えば、私が自己中心的でもあり、遠い国の苦しんでる人のために何かしたい!という彼女のまっすぐさが、羨ましかったのかも。
そして、私は子どもが生まれて、子どもと一緒に学んでいるうちに、
「自分は一人で生きてるわけじゃない」
「世界は繋がってるんだ」
とより感じるようになりました。
あと、教育の重要性も!
私も小さい頃は貧乏で、お弁当が粗末だったり同じ服ばかり着ていて虐められたり、勉強ができなくて劣等感があったり...って感じでしたが、縁あって進学して、そこからすごく視界がひらけたんです
世の中には、こんな人達がいて、こんな考えもあるんやー!ってビックリでした
今の社会は、経済格差、教育格差、情報格差、なんて言われているけれど、子ども達の未来、ひいてはこれかの社会を支えるのはやっぱり教育で、どうにかしないといけないと感じています
自分がどうにかできることなんて、ほんの僅かってこともわかってるけど、やらないより、少しでもやれるならそれでいい
10年近く経っても、今もあの友達のことを思い出します
どうして、ボーッとしている自分は生きて、真面目で思いやりのあった友達は病気になってしまったのだろう
どうしてもっと優しくできなかったんだろう
後悔は今も自分の中にあるけれど、
「今、自分にできることをする」
それしかないとも感じています
じゃあ、今の自分ができること、したいことって何だろう?
具体的にリストアップしてつぶしていく、ってこともしていきたいですが、たまにこういう
「自分を形作ってきた気持ち、体験」
と向き合うのも、新たな気持ちになれて良いな、と思いました
とりあえず、自分もできるペースで学びながら、子どもと過ごしていきたいなー
親も子どもも一緒にまだまだ成長中です