※にゃ〜

 

人の言葉には色々な音があることを、わたしは知っています。

「にゃ〜」

miauw(ミャオ〜)」

のように。シャンタールママが人の言葉でわたしに話す時、

「もうお腹すいたのぉ〜?」

と言う時と

Heb je nu al honger?(ヘップュヌアルホンガr?」

と言う時があります。意味は同じだということはすぐに分かります。何故なら

人の言葉とは、人の内側から出てくるモヤモヤの光にのせた最後の音にすぎないからです。大事なのは音ではなく、その音を乗せる人が奏で出している振動を感じることです。わたしやショコラの会話のように。でも人は振動を無視して、音(言葉)に執着しているのでしょうか。

 

※じーっと見つめ先ずはモヤモヤ光を観察

 

なぜシャンタールママは家族といる時(オランダ語と日本語)、訪ねてくる人がいる時(オランダ語と日本語、たまに英語)、隣の人と話す時(オランダ語)、違う種類の音を使っているのか、とても不思議です。

 

※人の言葉は体が奏でる振動に最後に乗せた音

 

人は音感の領域も狭いのが分かります。わたしが庭での変化に気配を感じるか、些細な音をキャッチして反応すると、シャンタールは決まって

「え?なになに?何があるのシャルル?え〜わからなーい」

と言うのです。

そういう時、わたしは彼女にこう言うのです。

「ミャ〜オ(あのモヤモヤの光で感じてシャンタール!)」

「二ャッ(そうしたら分かるから)」

 

こうやって、普段は人の言葉だけに頼ってお互いにコミュニケートしている同居人のために、わたしは二つの音の違う言葉を理解して、それを同居人に使うためにバイリンガルとなったのです。

 

「にゃ〜(お腹すいた、ご飯はまだ)?」

「え?なーにぃ?」

「にゃ〜(ご飯もうそろそろだけど)」

「ふ〜んそうなのぉ」

「...。(日本語は今は通じないのか...)」

「ミィャオゥ〜(そろそろご飯の時間だけど、お腹すいた)」

「あ、そうなんだ〜おやつ〜?」

「...。」

 

いつもすぐに通じるとは限りませんが、練習しています。